$5^{44}$ の桁数と最高位の数字を求めよ。ただし、$\log_{10} 2 = 0.3010$, $\log_{10} 3 = 0.4771$ とする。

数論対数桁数常用対数最高位の数字
2025/6/18

1. 問題の内容

5445^{44} の桁数と最高位の数字を求めよ。ただし、log102=0.3010\log_{10} 2 = 0.3010, log103=0.4771\log_{10} 3 = 0.4771 とする。

2. 解き方の手順

まず、5445^{44} の常用対数を計算する。
log10544=44log105\log_{10} 5^{44} = 44 \log_{10} 5
ここで、log105\log_{10} 5log10102=log1010log102=1log102\log_{10} \frac{10}{2} = \log_{10} 10 - \log_{10} 2 = 1 - \log_{10} 2 である。
log102=0.3010\log_{10} 2 = 0.3010 より、
log105=10.3010=0.6990\log_{10} 5 = 1 - 0.3010 = 0.6990
したがって、
log10544=44×0.6990=30.756\log_{10} 5^{44} = 44 \times 0.6990 = 30.756
5445^{44} の桁数は、log10544\log_{10} 5^{44} の整数部分に 1 を加えたものである。
log10544=30.756\log_{10} 5^{44} = 30.756 の整数部分は 30 なので、桁数は 30+1=3130 + 1 = 31 桁である。
次に、最高位の数字を求める。
log10544=30.756\log_{10} 5^{44} = 30.756 の小数部分は 0.756 である。
x=100.756x = 10^{0.756} とすると、最高位の数字はこの xx の整数部分となる。
与えられた対数の値を用いて、0.756 に近い値を log10n\log_{10} n の形で表現する。
log102=0.3010\log_{10} 2 = 0.3010, log103=0.4771\log_{10} 3 = 0.4771 であるから、
log105=0.6990\log_{10} 5 = 0.6990, log106=log102+log103=0.3010+0.4771=0.7781\log_{10} 6 = \log_{10} 2 + \log_{10} 3 = 0.3010 + 0.4771 = 0.7781
0.6990<0.756<0.77810.6990 < 0.756 < 0.7781 より、log105<0.756<log106\log_{10} 5 < 0.756 < \log_{10} 6
つまり、5<100.756<65 < 10^{0.756} < 6
0.7560.756log105\log_{10} 5log106\log_{10} 6 の間にあり、log105\log_{10} 5 より log106\log_{10} 6 に近い。
100.756=x10^{0.756} = x とすると、最高位の数字は5である。

3. 最終的な答え

桁数:31 桁
最高位の数字:5

「数論」の関連問題

自然数の列が群に分けられており、第 $n$ 群には $2^{n-1}$ 個の数が入っています。$n \geq 2$ のとき、第 $n$ 群の最初の数を $n$ の式で表します。

数列等比数列自然数
2025/6/18

与えられた2つの不定方程式について、整数解 $x, y$ の組をすべて求める問題です。 (1) $13x - 7y = 1$ (2) $126x + 275y = 1$

不定方程式整数解ユークリッドの互除法
2025/6/18

自然数 $n$ が6と互いに素であるとき、$n^2 - 1$ が6で割り切れることを示す問題です。

整数の性質合同式互いに素倍数
2025/6/18

$\frac{\sqrt{3n}}{5}$ が自然数となるような最小の自然数 $n$ を求めよ。

平方根整数の性質最小値自然数
2025/6/18

$F_p$を有限体、$S$を$F_p$の部分集合とする。$x, y \in F_p$に対して、$x - i \in S$かつ$y - i \in S$を満たすような$i$の個数を考える。これは$|(x...

有限体平方剰余合同算術
2025/6/18

問題は以下の通りです。 $p = n - 1$ は4で割ると3余る素数とし、$F_p^* = F_p \setminus \{0\}$ とします。以下のことを示してください。 (1) $F_p$ 上の...

素数有限体平方数BIBデザイン直交配列
2025/6/18

$p = n - 1$ を4で割ると3余る素数とし、$F_p^* = F_p \setminus \{0\}$ とする。 (1) $F_p$ 上の零でない平方数の集合を$S$とおく。$|S| = (p...

有限体素数平方数BIBデザイン直交配列
2025/6/18

正の整数 $n$ に対して、$\sqrt{n} + \sqrt{n+1}$ が無理数であることを証明する。

無理数背理法平方根整数の性質
2025/6/18

$\sqrt{2}$ が無理数であることを用いて、$1 + 3\sqrt{2}$ が無理数であることを証明します。

無理数背理法数式証明平方根
2025/6/17

$p = n-1$ を4で割ると3余る素数とし、$F_p^* = F_p \setminus \{0\}$ とする。 (1) $F_p$ 上の零でない平方数の集合を $S$ とおく。$|S| = (p...

有限体素数平方数BIBデザイン直交配列
2025/6/17