与えられた運動方程式 $m\frac{dv}{dt} = -kv + mg$ を解く問題です。ただし、$v(t) = e^{-\frac{k}{m}t}u(t)$という変数変換を用いて、$g$の項を消去し、初期条件$v(0) = v_0 \sin\theta$のもとで$v(t)$を求めます。

応用数学微分方程式変数変換物理
2025/6/18

1. 問題の内容

与えられた運動方程式 mdvdt=kv+mgm\frac{dv}{dt} = -kv + mg を解く問題です。ただし、v(t)=ekmtu(t)v(t) = e^{-\frac{k}{m}t}u(t)という変数変換を用いて、ggの項を消去し、初期条件v(0)=v0sinθv(0) = v_0 \sin\thetaのもとでv(t)v(t)を求めます。

2. 解き方の手順

まず、与えられた変数変換を運動方程式に代入します。
v(t)=ekmtu(t)v(t) = e^{-\frac{k}{m}t}u(t)を時間で微分すると、
dvdt=kmekmtu(t)+ekmtdudt\frac{dv}{dt} = -\frac{k}{m} e^{-\frac{k}{m}t}u(t) + e^{-\frac{k}{m}t}\frac{du}{dt}
これを運動方程式に代入します。
m(kmekmtu(t)+ekmtdudt)=kekmtu(t)+mgm(-\frac{k}{m} e^{-\frac{k}{m}t}u(t) + e^{-\frac{k}{m}t}\frac{du}{dt}) = -k e^{-\frac{k}{m}t}u(t) + mg
kekmtu(t)+mekmtdudt=kekmtu(t)+mg-k e^{-\frac{k}{m}t}u(t) + me^{-\frac{k}{m}t}\frac{du}{dt} = -k e^{-\frac{k}{m}t}u(t) + mg
mekmtdudt=mgme^{-\frac{k}{m}t}\frac{du}{dt} = mg
ekmte^{-\frac{k}{m}t}で両辺を割ると、
mdudt=mgekmtm\frac{du}{dt} = mge^{\frac{k}{m}t}
dudt=gekmt\frac{du}{dt} = ge^{\frac{k}{m}t}
この式を積分します。
dudtdt=gekmtdt\int \frac{du}{dt} dt = \int ge^{\frac{k}{m}t} dt
u(t)=mgkekmt+Cu(t) = \frac{mg}{k}e^{\frac{k}{m}t} + C (Cは積分定数)
ここで、v(t)=ekmtu(t)v(t) = e^{-\frac{k}{m}t}u(t)より、
v(t)=ekmt(mgkekmt+C)v(t) = e^{-\frac{k}{m}t}(\frac{mg}{k}e^{\frac{k}{m}t} + C)
v(t)=mgk+Cekmtv(t) = \frac{mg}{k} + Ce^{-\frac{k}{m}t}
次に、初期条件v(0)=v0sinθv(0) = v_0 \sin\thetaを代入します。
v0sinθ=mgk+Ce0v_0 \sin\theta = \frac{mg}{k} + Ce^0
v0sinθ=mgk+Cv_0 \sin\theta = \frac{mg}{k} + C
C=v0sinθmgkC = v_0 \sin\theta - \frac{mg}{k}
よって、v(t)v(t)
v(t)=mgk+(v0sinθmgk)ekmtv(t) = \frac{mg}{k} + (v_0 \sin\theta - \frac{mg}{k})e^{-\frac{k}{m}t}

3. 最終的な答え

v(t)=mgk+(v0sinθmgk)ekmtv(t) = \frac{mg}{k} + (v_0 \sin\theta - \frac{mg}{k})e^{-\frac{k}{m}t}

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