$a$ を定数とする。関数 $y = -x^2 + 4ax - a$ ($0 \le x \le 2$) について、以下の問いに答える。 (1) 最大値を求めよ。 (2) 最小値を求めよ。

代数学二次関数最大値最小値場合分け平方完成
2025/6/18

1. 問題の内容

aa を定数とする。関数 y=x2+4axay = -x^2 + 4ax - a (0x20 \le x \le 2) について、以下の問いに答える。
(1) 最大値を求めよ。
(2) 最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 最大値を求める。
まず、与えられた2次関数を平方完成する。
y=x2+4axa=(x24ax)a=(x24ax+4a24a2)a=(x2a)2+4a2ay = -x^2 + 4ax - a = -(x^2 - 4ax) - a = -(x^2 - 4ax + 4a^2 - 4a^2) - a = -(x-2a)^2 + 4a^2 - a
よって、頂点の座標は (2a,4a2a)(2a, 4a^2 - a) である。
定義域 0x20 \le x \le 2 の範囲における最大値を考える。軸 x=2ax = 2a の位置によって場合分けをする。
(i) 2a<02a < 0 すなわち a<0a < 0 のとき
定義域内で xx が増加すると yy は減少するので、x=0x=0 で最大となる。
最大値は y=02+4a(0)a=ay = -0^2 + 4a(0) - a = -a
(ii) 02a20 \le 2a \le 2 すなわち 0a10 \le a \le 1 のとき
頂点で最大となる。
最大値は y=4a2ay = 4a^2 - a
(iii) 2<2a2 < 2a すなわち 1<a1 < a のとき
定義域内で xx が増加すると yy は減少するので、x=2x=2 で最大となる。
最大値は y=22+4a(2)a=4+8aa=7a4y = -2^2 + 4a(2) - a = -4 + 8a - a = 7a - 4
(2) 最小値を求める。
(i) 2a12a \le 1 すなわち a12a \le \frac{1}{2} のとき
定義域内で xx が増加すると yy は減少するので、x=2x=2 で最小となる。
最小値は y=22+4a(2)a=4+8aa=7a4y = -2^2 + 4a(2) - a = -4 + 8a - a = 7a - 4
(ii) 1<2a1 < 2a すなわち 12<a\frac{1}{2} < a のとき
定義域内で xx が減少すると yy は減少するので、x=0x=0 で最小となる。
最小値は y=02+4a(0)a=ay = -0^2 + 4a(0) - a = -a

3. 最終的な答え

(1) 最大値
a<0a < 0 のとき、 a-a
0a10 \le a \le 1 のとき、4a2a4a^2 - a
1<a1 < a のとき、7a47a - 4
(2) 最小値
a12a \le \frac{1}{2} のとき、7a47a - 4
12<a\frac{1}{2} < a のとき、a-a

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