一辺の長さが6の正四面体OABCにおいて、辺ABの中点をM、辺BCを2:1に内分する点をNとする。このとき、OM, ON, MN, cosθ(θ=∠OMN)を求め、△OMNの面積を計算する。さらに、△OMNを直線MNを軸として1回転させてできる立体の体積を求める。

幾何学空間図形正四面体ベクトル三角比体積面積
2025/6/18

1. 問題の内容

一辺の長さが6の正四面体OABCにおいて、辺ABの中点をM、辺BCを2:1に内分する点をNとする。このとき、OM, ON, MN, cosθ(θ=∠OMN)を求め、△OMNの面積を計算する。さらに、△OMNを直線MNを軸として1回転させてできる立体の体積を求める。

2. 解き方の手順

(1) OMを求める。
OMは正三角形OABの高さであるから、OM=32×6=33OM = \frac{\sqrt{3}}{2} \times 6 = 3\sqrt{3}
(2) ONを求める。
ON=13OB+23OC\vec{ON} = \frac{1}{3}\vec{OB} + \frac{2}{3}\vec{OC}
ON2=19OB2+49OC2+49OBOC=19×36+49×36+49×36×12=4+16+8=28|\vec{ON}|^2 = \frac{1}{9}|\vec{OB}|^2 + \frac{4}{9}|\vec{OC}|^2 + \frac{4}{9}\vec{OB} \cdot \vec{OC} = \frac{1}{9} \times 36 + \frac{4}{9} \times 36 + \frac{4}{9} \times 36 \times \frac{1}{2} = 4 + 16 + 8 = 28
ON=28=27ON = \sqrt{28} = 2\sqrt{7}
(3) MNを求める。
MN=ONOM=13OB+23OC12OA12OB=12OA16OB+23OC\vec{MN} = \vec{ON} - \vec{OM} = \frac{1}{3}\vec{OB} + \frac{2}{3}\vec{OC} - \frac{1}{2}\vec{OA} - \frac{1}{2}\vec{OB} = -\frac{1}{2}\vec{OA} - \frac{1}{6}\vec{OB} + \frac{2}{3}\vec{OC}
MN2=14OA2+136OB2+49OC2+16OAOB23OAOC29OBOC=14×36+136×36+49×36+16×36×1223×36×1229×36×12=9+1+16+3124=13|\vec{MN}|^2 = \frac{1}{4}|\vec{OA}|^2 + \frac{1}{36}|\vec{OB}|^2 + \frac{4}{9}|\vec{OC}|^2 + \frac{1}{6}\vec{OA} \cdot \vec{OB} - \frac{2}{3}\vec{OA} \cdot \vec{OC} - \frac{2}{9}\vec{OB} \cdot \vec{OC} = \frac{1}{4} \times 36 + \frac{1}{36} \times 36 + \frac{4}{9} \times 36 + \frac{1}{6} \times 36 \times \frac{1}{2} - \frac{2}{3} \times 36 \times \frac{1}{2} - \frac{2}{9} \times 36 \times \frac{1}{2} = 9 + 1 + 16 + 3 - 12 - 4 = 13
MN=13MN = \sqrt{13}
(4) cosθを求める。
OMMN=(12OA+12OB)(12OA16OB+23OC)=14OA2112OB2+13OAOC112OB2136OB2+16OBOC=3643612+13×3623612+16×362=93+63+3=6\vec{OM} \cdot \vec{MN} = ( \frac{1}{2}\vec{OA} + \frac{1}{2}\vec{OB}) \cdot ( -\frac{1}{2}\vec{OA} - \frac{1}{6}\vec{OB} + \frac{2}{3}\vec{OC}) = -\frac{1}{4}|\vec{OA}|^2 - \frac{1}{12}|\vec{OB}|^2 + \frac{1}{3}\vec{OA} \cdot \vec{OC} - \frac{1}{12}|\vec{OB}|^2 - \frac{1}{36}|\vec{OB}|^2 + \frac{1}{6} \vec{OB} \cdot \vec{OC} = -\frac{36}{4} - \frac{36}{12} + \frac{1}{3} \times \frac{36}{2} - \frac{36}{12} + \frac{1}{6} \times \frac{36}{2} = -9 - 3 + 6 - 3 + 3 = -6
cosθ=OMMNOMMN=63313=239cos\theta = \frac{\vec{OM} \cdot \vec{MN}}{|OM| |MN|} = \frac{-6}{3\sqrt{3}\sqrt{13}} = -\frac{2}{\sqrt{39}}
(5) △OMNの面積を求める。
sin2θ=1cos2θ=1439=3539sin^2\theta = 1 - cos^2\theta = 1 - \frac{4}{39} = \frac{35}{39}
sinθ=3539sin\theta = \sqrt{\frac{35}{39}}
S=12OMMNsinθ=12×33×13×3539=3235S = \frac{1}{2}|OM||MN|sin\theta = \frac{1}{2} \times 3\sqrt{3} \times \sqrt{13} \times \sqrt{\frac{35}{39}} = \frac{3}{2} \sqrt{35}
(6) 回転体の体積を求める。
△OMNを直線MNを軸として回転させてできる立体の体積は、OMとMNの距離をr1、ONとMNの距離をr2としたとき、2つの円錐を足した体積に等しい。
三角形の面積から、r1+r2=335/213r_1+r_2 = \frac{3\sqrt{35}/2}{\sqrt{13}}
V=π3r12h1+π3r22h2=13πr12x+13πr22(MNx)V = \frac{\pi}{3}r_1^2 h_1 + \frac{\pi}{3}r_2^2 h_2 = \frac{1}{3} \pi r_1^2 x+\frac{1}{3}\pi r_2^2 (MN-x)
OからMNに下ろした垂線の足をHとすると、MNを底辺と見なしたときの△OMNの高さが求める高さ。
MN=13,S=3352MN = \sqrt{13}, S = \frac{3\sqrt{35}}{2}
h=2SMN=33513h = \frac{2S}{MN} = \frac{3\sqrt{35}}{\sqrt{13}}
計算を省略すると、体積は362113π\frac{36\sqrt{21}}{13}\pi

3. 最終的な答え

OM = 333\sqrt{3}
ON = 272\sqrt{7}
MN = 13\sqrt{13}
cosθ = 239-\frac{2}{\sqrt{39}}
面積 = 3352\frac{3\sqrt{35}}{2}
体積 = 362113π\frac{36\sqrt{21}}{13}\pi

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