自然数 $n$ に対して、$a_n$ を $n+1$ から $2n$ までの積と定義する。 (1) $a_4$ を因数分解せよ。 (2) $a_n = 2^n \cdot 1 \cdot 3 \cdot 5 \cdots (2n-1)$ が成り立つことを数学的帰納法を用いて証明せよ。 (3) $a_n$ を $2^{n+1}$ で割った余りを求めよ。
2025/6/18
1. 問題の内容
自然数 に対して、 を から までの積と定義する。
(1) を因数分解せよ。
(2) が成り立つことを数学的帰納法を用いて証明せよ。
(3) を で割った余りを求めよ。
2. 解き方の手順
(1) は から までの積なので、
.
因数分解は .
(2) 数学的帰納法で を証明する。
(i) のとき、 であり、 なので成り立つ。
(ii) のとき、 が成り立つと仮定する。
のとき、.
.
ここでは奇数の積です。一方, 示したいのは
よっての場合も成り立つ。
(i), (ii) より、全ての自然数 について が成り立つ。
(3) を で割った余りを求める。
.
もし が偶数ならば、は整数になり、余りは
0. しかし奇数の積は奇数なので、
. したがって、.
を で割った余りは である。
3. 最終的な答え
(1)
(2) 上記参照
(3)