初項が1、公比が5の等比数列$\{a_n\}$がある。この数列の初項から第n項までの和が$10^{100}$以上となる最小のnを求めよ。ただし、$log_{10}2 = 0.3010$とする。

代数学等比数列数列の和対数指数関数
2025/6/18

1. 問題の内容

初項が1、公比が5の等比数列{an}\{a_n\}がある。この数列の初項から第n項までの和が1010010^{100}以上となる最小のnを求めよ。ただし、log102=0.3010log_{10}2 = 0.3010とする。

2. 解き方の手順

まず、等比数列の和の公式を用いる。初項aa、公比rrの等比数列の初項から第n項までの和SnS_nは、
Sn=a(rn1)r1S_n = \frac{a(r^n - 1)}{r - 1}
で表される。この問題の場合、a=1a=1r=5r=5なので、
Sn=5n151=5n14S_n = \frac{5^n - 1}{5 - 1} = \frac{5^n - 1}{4}
となる。
Sn10100S_n \ge 10^{100}を満たす最小のnを求めるので、
5n1410100\frac{5^n - 1}{4} \ge 10^{100}
5n14×101005^n - 1 \ge 4 \times 10^{100}
5n4×10100+15^n \ge 4 \times 10^{100} + 1
5n5^nは指数関数的に増加するので、4×10100+14×101004 \times 10^{100} + 1 \approx 4 \times 10^{100}と考えてよい。
したがって、5n4×101005^n \ge 4 \times 10^{100}を解けば良い。両辺の常用対数をとると、
log105nlog10(4×10100)log_{10}5^n \ge log_{10}(4 \times 10^{100})
nlog105log104+log1010100nlog_{10}5 \ge log_{10}4 + log_{10}10^{100}
nlog105log1022+100nlog_{10}5 \ge log_{10}2^2 + 100
nlog1052log102+100nlog_{10}5 \ge 2log_{10}2 + 100
ここで、log105=log10(102)=log1010log102=1log102log_{10}5 = log_{10}(\frac{10}{2}) = log_{10}10 - log_{10}2 = 1 - log_{10}2なので、log105=10.3010=0.6990log_{10}5 = 1 - 0.3010 = 0.6990となる。また、log102=0.3010log_{10}2 = 0.3010なので、2log102=0.60202log_{10}2 = 0.6020となる。
したがって、
0.6990n0.6020+1000.6990n \ge 0.6020 + 100
0.6990n100.60200.6990n \ge 100.6020
n100.60200.6990143.92n \ge \frac{100.6020}{0.6990} \approx 143.92
nは整数なので、最小のnは144となる。

3. 最終的な答え

144

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