四面体$OABC$において、辺$OA$を$1:2$に内分する点を$D$、辺$OB$の中点を$E$、辺$OC$を$2:1$に内分する点を$F$とする。三角形$DEF$の重心を$G$とし、直線$OG$と平面$ABC$の交点を$P$とする。$\vec{OA} = \vec{a}$、$\vec{OB} = \vec{b}$、$\vec{OC} = \vec{c}$とするとき、$\vec{OP}$を$\vec{a}$、$\vec{b}$、$\vec{c}$を用いて表せ。

幾何学ベクトル空間図形四面体内分点重心平面の方程式
2025/6/19

1. 問題の内容

四面体OABCOABCにおいて、辺OAOA1:21:2に内分する点をDD、辺OBOBの中点をEE、辺OCOC2:12:1に内分する点をFFとする。三角形DEFDEFの重心をGGとし、直線OGOGと平面ABCABCの交点をPPとする。OA=a\vec{OA} = \vec{a}OB=b\vec{OB} = \vec{b}OC=c\vec{OC} = \vec{c}とするとき、OP\vec{OP}a\vec{a}b\vec{b}c\vec{c}を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず、点D,E,FD, E, Fの位置ベクトルを求めます。
OD=13a\vec{OD} = \frac{1}{3} \vec{a}
OE=12b\vec{OE} = \frac{1}{2} \vec{b}
OF=23c\vec{OF} = \frac{2}{3} \vec{c}
次に、三角形DEFDEFの重心GGの位置ベクトルを求めます。
OG=OD+OE+OF3\vec{OG} = \frac{\vec{OD} + \vec{OE} + \vec{OF}}{3}
OG=13a+12b+23c3=19a+16b+29c\vec{OG} = \frac{\frac{1}{3}\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b} + \frac{2}{3}\vec{c}}{3} = \frac{1}{9}\vec{a} + \frac{1}{6}\vec{b} + \frac{2}{9}\vec{c}
PPは直線OGOG上にあるので、実数kkを用いて以下のように表せます。
OP=kOG=k(19a+16b+29c)=k9a+k6b+2k9c\vec{OP} = k \vec{OG} = k(\frac{1}{9}\vec{a} + \frac{1}{6}\vec{b} + \frac{2}{9}\vec{c}) = \frac{k}{9}\vec{a} + \frac{k}{6}\vec{b} + \frac{2k}{9}\vec{c}
PPは平面ABCABC上にあるので、AP=sAB+tAC\vec{AP} = s \vec{AB} + t \vec{AC}と表せます。
OP=OA+sAB+tAC=a+s(ba)+t(ca)=(1st)a+sb+tc\vec{OP} = \vec{OA} + s\vec{AB} + t\vec{AC} = \vec{a} + s(\vec{b}-\vec{a}) + t(\vec{c}-\vec{a}) = (1-s-t)\vec{a} + s\vec{b} + t\vec{c}
OP\vec{OP}の2つの表現を比較すると:
k9=1st\frac{k}{9} = 1-s-t
k6=s\frac{k}{6} = s
2k9=t\frac{2k}{9} = t
上記の式からkkに関する式を導き出すために、3つの式を足し合わせます:
k9+k6+2k9=1st+s+t=1\frac{k}{9} + \frac{k}{6} + \frac{2k}{9} = 1 - s - t + s + t = 1
2k+3k+4k18=1\frac{2k + 3k + 4k}{18} = 1
9k18=1\frac{9k}{18} = 1
k2=1\frac{k}{2} = 1
k=2k = 2
これをOP\vec{OP}の式に代入します:
OP=29a+26b+2(2)9c=29a+13b+49c\vec{OP} = \frac{2}{9}\vec{a} + \frac{2}{6}\vec{b} + \frac{2(2)}{9}\vec{c} = \frac{2}{9}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{4}{9}\vec{c}

3. 最終的な答え

OP=29a+13b+49c\vec{OP} = \frac{2}{9}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{4}{9}\vec{c}

「幾何学」の関連問題

一辺の長さが $p$ m の正方形の土地の周囲に、幅が $a$ m の道があります。道の面積を $S$ m$^2$、道の真ん中を通る線の長さを $l$ m とするとき、$S = al$ となることを証...

面積正方形証明
2025/6/19

一辺の長さが $p$ mの正方形の土地の周りに、幅が $a$ mの道がある。道の面積を $S$ m$^2$、道の真ん中を通る線の長さを $l$ mとするとき、$S = al$ となることを証明する。

面積正方形証明周の長さ代数
2025/6/19

媒介変数 $t$ で表された曲線 $x = \frac{1+4t+t^2}{1+t^2}$, $y = \frac{3+t^2}{1+t^2}$ について、以下の問いに答えます。 (1) 曲線 $C$...

楕円媒介変数表示曲線焦点
2025/6/19

一辺の長さが $a$ の立方体Pについて、以下の問いに答えます。 (1) 立方体Pの表面積を式で表す。 (2) 一辺を2倍にすると、表面積は何倍になるか。 (3) 立方体Pの体積を式で表す。 (4) ...

立方体表面積体積倍率
2025/6/19

半径 $r$ の円 $O$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) 円 $O$ の円周の長さを式で表す。 (2) 半径を3倍にすると、円周の長さは何倍になるか。 (3) 円 $O$ の面積を式...

円周面積半径円周率
2025/6/19

4本の平行線と、それらに交わる3本の平行線があるとき、これらの平行線で作られる平行四辺形は全部で何個あるか。

平行四辺形組み合わせ図形
2025/6/19

与えられた4つの直線について、原点(0,0)と点(1,2)からの距離をそれぞれ求める。 (1) $y = 3x + 1$ (2) $4x + 3y = 2$ (3) $y = 4$ (4) $x = ...

直線点と直線の距離座標平面
2025/6/19

2点A(-4, 2), B(3, -8) を結ぶ線分ABに対して、次の点の座標を求めよ。 (1) 3:1に内分する点 (2) 2:3に内分する点 (3) 3:1に外分する点 (4) 2:3に外分する点...

線分内分点外分点座標中点
2025/6/19

問題1では、与えられた2点間の距離を求める問題です。問題2では、2点A(-3)とB(5)を結ぶ線分ABを4:3に内分する点と外分する点の座標を求める問題です。

距離線分内分点外分点座標
2025/6/19

各辺の長さが1の平行六面体において、ベクトル $\vec{a} = \overrightarrow{OA}$, $\vec{b} = \overrightarrow{OB}$, $\vec{c} = ...

ベクトル平行六面体面積体積スカラー三重積
2025/6/19