関数 $y = mx^2 - x + m - 3$ において、$y$ の値が常に負となるように、定数 $m$ の値の範囲を求める問題です。

代数学二次関数不等式判別式平方根
2025/6/19

1. 問題の内容

関数 y=mx2x+m3y = mx^2 - x + m - 3 において、yy の値が常に負となるように、定数 mm の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

y=mx2x+m3y = mx^2 - x + m - 3 が常に負であるための条件を考えます。
まず、m=0m=0 の場合を考えると、y=x3y = -x - 3 となり、xx の値によって yy の正負が変化するので、常に負であるという条件を満たしません。したがって、m0m \neq 0 です。
次に、m0m \neq 0 の場合を考えます。yy が常に負であるためには、放物線 y=mx2x+m3y = mx^2 - x + m - 3 が常に xx 軸より下になければなりません。つまり、
- m<0m < 0 (上に凸の放物線であること)
- 判別式 D<0D < 0xx 軸との交点を持たないこと)
である必要があります。
判別式 DD は、
D=(1)24m(m3)=14m2+12mD = (-1)^2 - 4m(m-3) = 1 - 4m^2 + 12m
D<0D < 0 より、
14m2+12m<01 - 4m^2 + 12m < 0
4m212m1>04m^2 - 12m - 1 > 0
この不等式を解きます。4m212m1=04m^2 - 12m - 1 = 0 の解は、解の公式より、
m=(12)±(12)24(4)(1)2(4)=12±144+168=12±1608=12±4108=3±102m = \frac{-(-12) \pm \sqrt{(-12)^2 - 4(4)(-1)}}{2(4)} = \frac{12 \pm \sqrt{144 + 16}}{8} = \frac{12 \pm \sqrt{160}}{8} = \frac{12 \pm 4\sqrt{10}}{8} = \frac{3 \pm \sqrt{10}}{2}
したがって、4m212m1>04m^2 - 12m - 1 > 0 の解は、
m<3102m < \frac{3 - \sqrt{10}}{2} または m>3+102m > \frac{3 + \sqrt{10}}{2}
m<0m < 0 という条件と、m<3102m < \frac{3 - \sqrt{10}}{2} または m>3+102m > \frac{3 + \sqrt{10}}{2} という条件を両方満たす必要があります。
ここで、103.16\sqrt{10} \approx 3.16 より、310233.162=0.08<0\frac{3 - \sqrt{10}}{2} \approx \frac{3 - 3.16}{2} = -0.08 < 0 であり、3+1023+3.162=3.08>0\frac{3 + \sqrt{10}}{2} \approx \frac{3 + 3.16}{2} = 3.08 > 0 です。
したがって、m<0m < 0m<3102m < \frac{3 - \sqrt{10}}{2} を満たすのは m<3102m < \frac{3 - \sqrt{10}}{2} です。

3. 最終的な答え

m<3102m < \frac{3 - \sqrt{10}}{2}

「代数学」の関連問題

与えられた複数の対数不等式を解く問題です。

対数対数不等式真数条件
2025/6/19

行列 $A = \begin{bmatrix} 1 & -1 & -a \\ 1 & a & 1 \\ a & 1 & -1 \end{bmatrix}$ の逆行列が存在するような $a$ の値を求め...

逆行列行列式連立方程式
2025/6/19

次の等式を満たす実数 $x$, $y$ の値を求める問題です。 (1) $(x-3y) + (2x+y)i = 1 - 12i$ (2) $(5+i)(x+yi) = 13 + 13i$

複素数連立方程式複素数の相等
2025/6/19

与えられた複素数の等式を満たす実数 $x, y$ の値を求める問題です。 (1) $(x-2y) + (x+3)i = 2 - i$ (2) $(2x+y) + (x-y+3)i = 0$

複素数連立方程式実部虚部
2025/6/19

与えられた3つの対数を含む式をそれぞれ簡単にします。

対数指数対数関数指数関数計算
2025/6/19

$a$ は実数の定数とする。 3次方程式 $x^3 - x^2 + (a-6)x - 3a = 0$ …① について、次の問いに答えよ。 (1) 3次方程式①は $a$ の値に関係なく、整数の解をもつ...

三次方程式因数分解解の公式判別式
2025/6/19

(1) カレンダーの縦に並んだ3つの数を囲むとき、その和が常に3の倍数になることを文字を使って説明する。 (2) 縦2つ、横2つの正方形で囲んだ4つの数の和が常に8の倍数になるというAさんの予想が正し...

文字式倍数整数の性質
2025/6/19

与えられた不等式 $-2x+1<3x+4<2(3x-4)$ を解く問題です。

不等式一次不等式複合不等式
2025/6/19

与えられた式 $\frac{a^3}{a^{-4}}$ を簡略化します。

指数指数法則式の簡略化
2025/6/19

画像には2つの問題があります。 1つ目は、四角に当てはまる数字を求める問題です。問題文は「0.034」の前に置かれた四角に当てはまる数を答えるように指示しているように見えます。しかし、0.034がすで...

指数法則分数計算
2025/6/19