ある試験の平均点が58.0点、標準偏差が12.0点である。受験者の点数は正規分布に従うとする。生徒Aの得点が82点であったとき、生徒Aより高い点数を取った人の割合を求め、受験者数が5000人だった場合に、生徒Aのおおよその順位を求める。

確率論・統計学正規分布標準化統計確率平均標準偏差
2025/6/19

1. 問題の内容

ある試験の平均点が58.0点、標準偏差が12.0点である。受験者の点数は正規分布に従うとする。生徒Aの得点が82点であったとき、生徒Aより高い点数を取った人の割合を求め、受験者数が5000人だった場合に、生徒Aのおおよその順位を求める。

2. 解き方の手順

(1) 生徒Aの得点82点を標準化する。標準化された変数をZZとすると、
Z=XμσZ = \frac{X - \mu}{\sigma}
ここで、XXは生徒Aの得点、μμは平均点、σσは標準偏差である。
Z=825812=2412=2Z = \frac{82 - 58}{12} = \frac{24}{12} = 2
生徒A以上の点数を取った人の割合は、P(X82)=P(Z2)P(X \geq 82) = P(Z \geq 2)で表される。
これは、0.5P(0Z2)0.5 - P(0 \leq Z \leq 2)に等しい。
正規分布表から、P(0Z2)=0.4772P(0 \leq Z \leq 2) = 0.4772である。
したがって、P(X82)=0.50.4772=0.0228P(X \geq 82) = 0.5 - 0.4772 = 0.0228
(2) 受験者数が5000人なので、生徒Aより高い点数を取った人の数は、
5000×0.0228=1145000 \times 0.0228 = 114人となる。
したがって、生徒Aの順位は、114 + 1 = 115位となる。
115位は101位~200位の間なので、選択肢②が答えとなる。

3. 最終的な答え

5: 2
6: 0.4772
7: 0.0
8: 2
9: 2
10: 8
11: 1
12: 2
13: 5
14: 0
15: 4
16: 7
17: ②

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