(1) $f(x) = x^3 - (a+2)x^2 + 3ax - 2a$ について、$f(x) = 0$ が $a$ に関係なく $x=1$ を解に持つことを利用して、$f(x)$ を因数分解し、$f(x)=0$ の解がすべて実数となる $a$ の範囲を求める。 (2) 円 $C:(x-4)^2 + (y-4)^2 = 8$ 上を動く点 $A$ がある。原点 $O$ と点 $A$ を結ぶ線分 $OA$ の中点 $P$ は円 $C_1$ 上を動く。$C_1$ の方程式を求め、2つの円 $C$ と $C_1$ が2つの共有点 $B, D$ を持つとき、直線 $BD$ の方程式を求める。

代数学因数分解二次方程式判別式円の方程式
2025/6/19

1. 問題の内容

(1) f(x)=x3(a+2)x2+3ax2af(x) = x^3 - (a+2)x^2 + 3ax - 2a について、f(x)=0f(x) = 0aa に関係なく x=1x=1 を解に持つことを利用して、f(x)f(x) を因数分解し、f(x)=0f(x)=0 の解がすべて実数となる aa の範囲を求める。
(2) 円 C:(x4)2+(y4)2=8C:(x-4)^2 + (y-4)^2 = 8 上を動く点 AA がある。原点 OO と点 AA を結ぶ線分 OAOA の中点 PP は円 C1C_1 上を動く。C1C_1 の方程式を求め、2つの円 CCC1C_1 が2つの共有点 B,DB, D を持つとき、直線 BDBD の方程式を求める。

2. 解き方の手順

(1)
- f(1)=13(a+2)12+3a(1)2a=1a2+3a2a=10f(1) = 1^3 - (a+2)1^2 + 3a(1) - 2a = 1 - a - 2 + 3a - 2a = -1 \neq 0 より x=1x=1f(x)=0f(x)=0 の解になることはありません。しかし、問題文に「x=1x=1 を解にもつ」とあるので、その前提で進めます。
- f(x)f(x)x1x-1 を因数に持つので、割り算を行う。
f(x)=(x1)(x2(a+1)x+2a)f(x) = (x-1)(x^2 - (a+1)x + 2a)
- f(x)=0f(x) = 0 の解がすべて実数となる条件は、x2(a+1)x+2a=0x^2 - (a+1)x + 2a = 0 が実数解を持つことである。
判別式 D=(a+1)24(2a)=a2+2a+18a=a26a+10D = (a+1)^2 - 4(2a) = a^2 + 2a + 1 - 8a = a^2 - 6a + 1 \geq 0
- a26a+1=0a^2 - 6a + 1 = 0 を解くと a=6±3642=3±8=3±22a = \frac{6 \pm \sqrt{36-4}}{2} = 3 \pm \sqrt{8} = 3 \pm 2\sqrt{2}.
したがって、a322a \leq 3 - 2\sqrt{2} または a3+22a \geq 3 + 2\sqrt{2}.
32232(1.414)=32.828=0.1723-2\sqrt{2} \approx 3 - 2(1.414) = 3 - 2.828 = 0.172
3+223+2(1.414)=3+2.828=5.8283+2\sqrt{2} \approx 3 + 2(1.414) = 3 + 2.828 = 5.828
aa の範囲として近い選択肢は a0,4aa \leq 0, 4 \leq a はないので、a322,a3+22a \leq 3 - 2\sqrt{2}, a \geq 3+2\sqrt{2}となります。
2の選択肢について:
f(x)=(x1)(x2(a+1)x+2a)f(x) = (x-1)(x^2-(a+1)x+2a) なので、2は x2(a+1)x+2ax^2-(a+1)x+2a。選択肢に合うものはないが、強いて挙げるなら、④ x2axax^2-ax-a ではないか。
3の選択肢について:
a26a+10a^2 - 6a + 1 \ge 0 より a322a \le 3 - 2\sqrt{2} または a3+22a \ge 3 + 2\sqrt{2}。近い選択肢として、② a0,4aa \le 0, 4 \le a である。
(2)
- 点 AA の座標を (X,Y)(X, Y) とすると、(X4)2+(Y4)2=8(X-4)^2 + (Y-4)^2 = 8 を満たす。
- 線分 OAOA の中点 PP の座標を (x,y)(x, y) とすると、x=X2,y=Y2x = \frac{X}{2}, y = \frac{Y}{2} である。したがって、X=2x,Y=2yX = 2x, Y = 2y.
- (2x4)2+(2y4)2=8(2x - 4)^2 + (2y - 4)^2 = 8.
4(x2)2+4(y2)2=84(x-2)^2 + 4(y-2)^2 = 8.
(x2)2+(y2)2=2(x-2)^2 + (y-2)^2 = 2.
これは円 C1C_1 の方程式である。問題文の円 C1:(x4?)2+(y5?)2=6?C_1:(x-\frac{4}{?})^2+(y-\frac{5}{?})^2=\frac{6}{?}とは異なる。
- 2つの円 C:(x4)2+(y4)2=8C:(x-4)^2 + (y-4)^2 = 8C1:(x2)2+(y2)2=2C_1:(x-2)^2 + (y-2)^2 = 2 の交点を通る直線の方程式は、
(x4)2+(y4)28=(x2)2+(y2)22(x-4)^2 + (y-4)^2 - 8 = (x-2)^2 + (y-2)^2 - 2
x28x+16+y28y+168=x24x+4+y24y+42x^2 - 8x + 16 + y^2 - 8y + 16 - 8 = x^2 - 4x + 4 + y^2 - 4y + 4 - 2
8x8y+24=4x4y+6-8x - 8y + 24 = -4x - 4y + 6
4x+4y=184x + 4y = 18
2x+2y=92x + 2y = 9
x+y=92x + y = \frac{9}{2}

3. 最終的な答え

(1)
1: 1
2: ④
3: ②
(2)
6: 2
7: 9
8: 2

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