関数 $y = -x^2 - ax + a^2$ の $0 \le x \le 1$ における最大値を $M$ とするとき、以下の問いに答える問題です。 (1) $M$ を $a$ で表す。 (2) $M = 5$ のとき、$a$ の値を求める。

代数学二次関数最大値場合分け不等式
2025/6/19

1. 問題の内容

関数 y=x2ax+a2y = -x^2 - ax + a^20x10 \le x \le 1 における最大値を MM とするとき、以下の問いに答える問題です。
(1) MMaa で表す。
(2) M=5M = 5 のとき、aa の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた関数を平方完成します。
y=x2ax+a2=(x2+ax)+a2=(x2+ax+a24)+a24+a2=(x+a2)2+54a2y = -x^2 - ax + a^2 = -(x^2 + ax) + a^2 = -(x^2 + ax + \frac{a^2}{4}) + \frac{a^2}{4} + a^2 = -(x+\frac{a}{2})^2 + \frac{5}{4}a^2
この関数は、上に凸な放物線であり、軸は x=a2x = -\frac{a}{2} です。区間 0x10 \le x \le 1 における最大値 MM は、軸の位置によって場合分けして考えます。
(1) MMaa で表す。
(i) a2<0-\frac{a}{2} < 0 (つまり a>0a > 0) のとき、軸は区間の左側にあります。したがって、x=0x=0 で最大値をとります。
M=y(0)=02a(0)+a2=a2M = y(0) = -0^2 - a(0) + a^2 = a^2
(ii) 0a210 \le -\frac{a}{2} \le 1 (つまり 2a0-2 \le a \le 0) のとき、軸は区間の中にあります。したがって、頂点で最大値をとります。
M=54a2M = \frac{5}{4}a^2
(iii) a2>1-\frac{a}{2} > 1 (つまり a<2a < -2) のとき、軸は区間の右側にあります。したがって、x=1x=1 で最大値をとります。
M=y(1)=12a(1)+a2=a2a1M = y(1) = -1^2 - a(1) + a^2 = a^2 - a - 1
以上より、MMaa で表すと次のようになります。
$M = \begin{cases}
a^2 - a - 1 & (a < -2) \\
\frac{5}{4}a^2 & (-2 \le a \le 0) \\
a^2 & (a > 0)
\end{cases}$
(2) M=5M = 5 のとき、aa の値を求める。
(i) a<2a < -2 のとき、
a2a1=5a^2 - a - 1 = 5
a2a6=0a^2 - a - 6 = 0
(a3)(a+2)=0(a-3)(a+2) = 0
a=3,2a = 3, -2
条件 a<2a < -2 より、a=2a = -2 は不適。よって、該当する解なし。
(ii) 2a0-2 \le a \le 0 のとき、
54a2=5\frac{5}{4}a^2 = 5
a2=4a^2 = 4
a=±2a = \pm 2
条件 2a0-2 \le a \le 0 より、a=2a = -2
(iii) a>0a > 0 のとき、
a2=5a^2 = 5
a=±5a = \pm \sqrt{5}
条件 a>0a > 0 より、a=5a = \sqrt{5}
以上より、M=5M = 5 のとき、a=2,5a = -2, \sqrt{5}

3. 最終的な答え

(1)
$M = \begin{cases}
a^2 - a - 1 & (a < -2) \\
\frac{5}{4}a^2 & (-2 \le a \le 0) \\
a^2 & (a > 0)
\end{cases}$
(2)
a=2,5a = -2, \sqrt{5}

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