複素数 $\alpha$ は虚部が正で、絶対値が2である。$\alpha$ とその共役複素数 $\overline{\alpha}$ について、$\alpha + \overline{\alpha} = 2$ が成り立つ。 (1) $\alpha$ を $x + yi$ ($x, y$ は実数) の形で表せ。 (2) 複素数 $z$ は、方程式 $|z - 8| = 2|z - 2|$ を満たす。複素数平面上で点 $z$ の全体が表す図形を図示せよ。

代数学複素数絶対値複素数平面
2025/6/19

1. 問題の内容

複素数 α\alpha は虚部が正で、絶対値が2である。α\alpha とその共役複素数 α\overline{\alpha} について、α+α=2\alpha + \overline{\alpha} = 2 が成り立つ。
(1) α\alphax+yix + yi (x,yx, y は実数) の形で表せ。
(2) 複素数 zz は、方程式 z8=2z2|z - 8| = 2|z - 2| を満たす。複素数平面上で点 zz の全体が表す図形を図示せよ。

2. 解き方の手順

(1)
α=x+yi\alpha = x + yi (x,yx, y は実数) とおく。
α+α=2\alpha + \overline{\alpha} = 2 より、(x+yi)+(xyi)=2(x + yi) + (x - yi) = 2
2x=22x = 2 となり、x=1x = 1
また、α=2|\alpha| = 2 より、x+yi=x2+y2=2|x + yi| = \sqrt{x^2 + y^2} = 2
x2+y2=4x^2 + y^2 = 4
x=1x = 1 を代入して、1+y2=41 + y^2 = 4
y2=3y^2 = 3
y=±3y = \pm \sqrt{3}
α\alpha の虚部は正であるから、y>0y > 0。よって、y=3y = \sqrt{3}
したがって、α=1+3i\alpha = 1 + \sqrt{3}i
(2)
z=x+yiz = x + yi (x,yx, y は実数) とおく。
z8=2z2|z - 8| = 2|z - 2| より、(x8)+yi=2(x2)+yi|(x - 8) + yi| = 2|(x - 2) + yi|
(x8)2+y2=2(x2)2+y2\sqrt{(x - 8)^2 + y^2} = 2\sqrt{(x - 2)^2 + y^2}
両辺を2乗して、(x8)2+y2=4((x2)2+y2)(x - 8)^2 + y^2 = 4((x - 2)^2 + y^2)
x216x+64+y2=4(x24x+4+y2)x^2 - 16x + 64 + y^2 = 4(x^2 - 4x + 4 + y^2)
x216x+64+y2=4x216x+16+4y2x^2 - 16x + 64 + y^2 = 4x^2 - 16x + 16 + 4y^2
0=3x2+3y2480 = 3x^2 + 3y^2 - 48
3x2+3y2=483x^2 + 3y^2 = 48
x2+y2=16x^2 + y^2 = 16
これは中心が原点 (0,0)(0, 0) で、半径が 44 の円を表す。

3. 最終的な答え

(1) α=1+3i\alpha = 1 + \sqrt{3}i
(2) 中心 (0,0)(0, 0)、半径 44 の円

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