曲線 $y = \sqrt{x+2}$ と直線 $y = x+a$ が共有点を持つとき、定数 $a$ の取りうる値の範囲を求め、さらに共有点の数が2個であるときの $a$ の取りうる値の範囲を求める問題です。

代数学二次方程式平方根グラフ共有点判別式
2025/6/19

1. 問題の内容

曲線 y=x+2y = \sqrt{x+2} と直線 y=x+ay = x+a が共有点を持つとき、定数 aa の取りうる値の範囲を求め、さらに共有点の数が2個であるときの aa の取りうる値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、y=x+2y = \sqrt{x+2}y=x+ay = x+a の連立方程式を解きます。
x+2=x+a\sqrt{x+2} = x+a
両辺を2乗して、x+2=(x+a)2x+2 = (x+a)^2
x+2=x2+2ax+a2x+2 = x^2 + 2ax + a^2
x2+(2a1)x+a22=0x^2 + (2a-1)x + a^2 - 2 = 0
この2次方程式が実数解を持つ条件を考えます。判別式を DD とすると、
D=(2a1)24(a22)=4a24a+14a2+8=4a+9D = (2a-1)^2 - 4(a^2-2) = 4a^2 - 4a + 1 - 4a^2 + 8 = -4a + 9
共有点を持つためには、D0D \geq 0 である必要があるので、
4a+90-4a + 9 \geq 0
4a94a \leq 9
a94a \leq \frac{9}{4}
また、x+2=x+a\sqrt{x+2} = x+a であることから、x+a0x+a \geq 0 である必要があり、
xax \geq -a
x2+(2a1)x+a22=0x^2 + (2a-1)x + a^2 - 2 = 0 の解を x1,x2x_1, x_2 とすると、解の公式より
x=(2a1)±4a+92x = \frac{-(2a-1) \pm \sqrt{-4a+9}}{2}
x+20x+2 \geq 0 より、x2x \geq -2y=x+2y=\sqrt{x+2} のグラフは、x2x \geq -2 の範囲で定義されています。
y=x+ay=x+a のグラフは傾き1の直線です。
aa の最大値は、直線が y=x+2y = \sqrt{x+2} と接する場合です。
接する場合は、D=0D=0 なので、4a+9=0-4a+9 = 0 より、a=94a = \frac{9}{4}
このとき、x=(2941)2=722=74>2x = \frac{-(2 \cdot \frac{9}{4} - 1)}{2} = \frac{-\frac{7}{2}}{2} = -\frac{7}{4} > -2
x+a=74+94=24=120x+a = -\frac{7}{4} + \frac{9}{4} = \frac{2}{4} = \frac{1}{2} \geq 0 なので問題ありません。
次に、x=2x = -2 のとき、y=2+2=0y = \sqrt{-2+2} = 0 です。
y=x+ay = x+a に代入すると、0=2+a0 = -2+a より、a=2a = 2
a=2a=2 のとき、交点は1つです。
共有点を2つ持つためには、2<a<942 < a < \frac{9}{4} である必要があります。

3. 最終的な答え

共有点を持つときの aa の範囲: a94a \leq \frac{9}{4}
共有点が2個であるときの aa の範囲: 2<a<942 < a < \frac{9}{4}

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