$x$ の3次方程式 $x^3 + ax^2 + bx + 10 = 0$ が $1+2i$ を解に持つとき、実数の定数 $a, b$ の値と他の解 $x$ を求めよ。ただし、$i$ は虚数単位である。

代数学三次方程式複素数解と係数の関係
2025/6/19

1. 問題の内容

xx の3次方程式 x3+ax2+bx+10=0x^3 + ax^2 + bx + 10 = 01+2i1+2i を解に持つとき、実数の定数 a,ba, b の値と他の解 xx を求めよ。ただし、ii は虚数単位である。

2. 解き方の手順

まず、係数が実数である3次方程式が複素数解 1+2i1+2i を持つならば、その共役複素数 12i1-2i も解に持つ。
したがって、3つの解を 1+2i,12i,α1+2i, 1-2i, \alpha とおくことができる。
解と係数の関係より、
(1) 3つの解の和: (1+2i)+(12i)+α=a(1+2i) + (1-2i) + \alpha = -a
(2) 2つずつの解の積の和: (1+2i)(12i)+(1+2i)α+(12i)α=b(1+2i)(1-2i) + (1+2i)\alpha + (1-2i)\alpha = b
(3) 3つの解の積: (1+2i)(12i)α=10(1+2i)(1-2i)\alpha = -10
(3)より、
(12(2i)2)α=10(1^2 - (2i)^2)\alpha = -10
(1(4))α=10(1 - (-4))\alpha = -10
5α=105\alpha = -10
α=2\alpha = -2
これで3つの解は 2,1+2i,12i-2, 1+2i, 1-2i と求まった。
(1)より、
2+α=a2 + \alpha = -a
2+(2)=a2 + (-2) = -a
0=a0 = -a
a=0a = 0
(2)より、
(1+4)+α(1+2i+12i)=b(1+4) + \alpha(1+2i+1-2i) = b
5+(2)(2)=b5 + (-2)(2) = b
54=b5 - 4 = b
b=1b = 1

3. 最終的な答え

a=0a = 0
b=1b = 1
x=2x = -2

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