数列 $\{a_n\}$ の初項から第 $n$ 項までの和を $S_n$ とするとき、$S_n = 2n + \frac{(-1)^n}{2} - \frac{1}{2}$ である。 また、数列 $\{b_n\}$ は公比が正の等比数列であり、$b_1 + b_2 = 6$, $\sum_{n=1}^{\infty} b_n = 8$ を満たしている。 (1) $a_1, a_2, a_3$ をそれぞれ求めよ。 (2) $b_n$ を $n$ を用いて表せ。

代数学数列等比数列無限級数和の公式
2025/6/19

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\} の初項から第 nn 項までの和を SnS_n とするとき、Sn=2n+(1)n212S_n = 2n + \frac{(-1)^n}{2} - \frac{1}{2} である。
また、数列 {bn}\{b_n\} は公比が正の等比数列であり、b1+b2=6b_1 + b_2 = 6, n=1bn=8\sum_{n=1}^{\infty} b_n = 8 を満たしている。
(1) a1,a2,a3a_1, a_2, a_3 をそれぞれ求めよ。
(2) bnb_nnn を用いて表せ。

2. 解き方の手順

(1) a1,a2,a3a_1, a_2, a_3 を求める。
a1=S1a_1 = S_1 なので、
a1=2(1)+(1)1212=21212=1a_1 = 2(1) + \frac{(-1)^1}{2} - \frac{1}{2} = 2 - \frac{1}{2} - \frac{1}{2} = 1
a2=S2S1a_2 = S_2 - S_1 なので、
S2=2(2)+(1)2212=4+1212=4S_2 = 2(2) + \frac{(-1)^2}{2} - \frac{1}{2} = 4 + \frac{1}{2} - \frac{1}{2} = 4
a2=S2S1=41=3a_2 = S_2 - S_1 = 4 - 1 = 3
a3=S3S2a_3 = S_3 - S_2 なので、
S3=2(3)+(1)3212=61212=5S_3 = 2(3) + \frac{(-1)^3}{2} - \frac{1}{2} = 6 - \frac{1}{2} - \frac{1}{2} = 5
a3=S3S2=54=1a_3 = S_3 - S_2 = 5 - 4 = 1
(2) bnb_n を求める。
数列 {bn}\{b_n\} は公比 rr が正の等比数列であるから、bn=b1rn1b_n = b_1 r^{n-1} と表せる。
b1+b2=6b_1 + b_2 = 6 より、b1+b1r=b1(1+r)=6b_1 + b_1r = b_1(1+r) = 6 …(1)
n=1bn=8\sum_{n=1}^{\infty} b_n = 8 より、b11r=8\frac{b_1}{1-r} = 8 …(2)
(1)より、b1=61+rb_1 = \frac{6}{1+r}
(2)に代入して、61+r1r=8\frac{\frac{6}{1+r}}{1-r} = 8
6(1+r)(1r)=8\frac{6}{(1+r)(1-r)} = 8
6=8(1r2)6 = 8(1-r^2)
3=4(1r2)3 = 4(1-r^2)
3=44r23 = 4 - 4r^2
4r2=14r^2 = 1
r2=14r^2 = \frac{1}{4}
r=±12r = \pm \frac{1}{2}
公比が正であるから r=12r = \frac{1}{2}
(1)より、b1(1+12)=6b_1(1+\frac{1}{2}) = 6
b1(32)=6b_1(\frac{3}{2}) = 6
b1=4b_1 = 4
したがって、bn=4(12)n1=42(n1)=2221n=23nb_n = 4 (\frac{1}{2})^{n-1} = 4 \cdot 2^{-(n-1)} = 2^2 \cdot 2^{1-n} = 2^{3-n}

3. 最終的な答え

(1) a1=1,a2=3,a3=1a_1 = 1, a_2 = 3, a_3 = 1
(2) bn=23nb_n = 2^{3-n}

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