8人の人を、以下の条件でグループ分けする場合の数を求めます。 (1) 8人をA, B, C, Dの4つの組に、それぞれ2人ずつ分ける場合の数 (2) 8人を2人ずつの4つの組に分ける場合の数 (3) 8人を3人、3人、2人の3つの組に分ける場合の数

離散数学組み合わせ場合の数順列二項係数
2025/6/19

1. 問題の内容

8人の人を、以下の条件でグループ分けする場合の数を求めます。
(1) 8人をA, B, C, Dの4つの組に、それぞれ2人ずつ分ける場合の数
(2) 8人を2人ずつの4つの組に分ける場合の数
(3) 8人を3人、3人、2人の3つの組に分ける場合の数

2. 解き方の手順

(1) A, B, C, Dの4つの組に、2人ずつ分ける場合
まず、8人からAの組に入れる2人を選びます。これは 8C2{}_8 C_2 通り。
次に、残りの6人からBの組に入れる2人を選びます。これは 6C2{}_6 C_2 通り。
次に、残りの4人からCの組に入れる2人を選びます。これは 4C2{}_4 C_2 通り。
最後に、残りの2人はDの組に入ります。これは 2C2=1{}_2 C_2 = 1 通り。
したがって、A, B, C, Dの組に分ける場合の数は、
8C2×6C2×4C2×2C2=8721×6521×4321×1=28×15×6×1=2520{}_8 C_2 \times {}_6 C_2 \times {}_4 C_2 \times {}_2 C_2 = \frac{8 \cdot 7}{2 \cdot 1} \times \frac{6 \cdot 5}{2 \cdot 1} \times \frac{4 \cdot 3}{2 \cdot 1} \times 1 = 28 \times 15 \times 6 \times 1 = 2520 通り。
(2) 2人ずつの4つの組に分ける場合
(1)で計算したように、まず8人から2人を選び、次に残りの6人から2人を選び、次に残りの4人から2人を選び、最後に残りの2人を選びます。
これは、8C2×6C2×4C2×2C2=2520{}_8 C_2 \times {}_6 C_2 \times {}_4 C_2 \times {}_2 C_2 = 2520 通り。
しかし、組に区別がないので、4つの組の並び順は考慮しません。4つの組の並び順は4!通りあるので、2520を4!で割る必要があります。
4!=4×3×2×1=244! = 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24
したがって、2人ずつの4つの組に分ける場合の数は、
25204!=252024=105\frac{2520}{4!} = \frac{2520}{24} = 105 通り。
(3) 3人、3人、2人の3つの組に分ける場合
まず、8人から3人のグループを選びます。これは 8C3{}_8 C_3 通り。
次に、残りの5人から3人のグループを選びます。これは 5C3{}_5 C_3 通り。
最後に、残りの2人は2人のグループに入ります。これは 2C2=1{}_2 C_2 = 1 通り。
3人のグループが2つあるので、グループの区別はありません。そのため、8C3×5C3{}_8 C_3 \times {}_5 C_3 を2!で割る必要があります。
したがって、3人、3人、2人の組に分ける場合の数は、
8C3×5C32!=876321×5433212=56×102=5602=280\frac{{}_8 C_3 \times {}_5 C_3}{2!} = \frac{\frac{8 \cdot 7 \cdot 6}{3 \cdot 2 \cdot 1} \times \frac{5 \cdot 4 \cdot 3}{3 \cdot 2 \cdot 1}}{2} = \frac{56 \times 10}{2} = \frac{560}{2} = 280 通り。

3. 最終的な答え

(1) 2520 通り
(2) 105 通り
(3) 280 通り

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