与えられた有限オートマトン $M = <Q, \Sigma, \delta, q_0, F>$ について、以下の問いに答える問題です。 * 受理される語の例を3つ、拒否される語の例を3つ示す。 * 受理される言語 $L(M)$ がどのような言語であるかを示す。 ここで、 * $Q = \{p, q, r\}$ は状態の集合 * $\Sigma = \{0, 1\}$ は入力アルファベット * $\delta: Q \times \Sigma \rightarrow Q$ は状態遷移関数 * $q_0 = p$ は初期状態 * $F = \{q\}$ は受理状態 であり、状態遷移関数 $\delta$ は以下のように定義されています。 * $\delta(p, 0) = r$ * $\delta(p, 1) = q$ * $\delta(q, 0) = q$ * $\delta(q, 1) = q$ * $\delta(r, 0) = r$ * $\delta(r, 1) = r$

離散数学有限オートマトン形式言語計算理論言語
2025/6/19

1. 問題の内容

与えられた有限オートマトン M=<Q,Σ,δ,q0,F>M = <Q, \Sigma, \delta, q_0, F> について、以下の問いに答える問題です。
* 受理される語の例を3つ、拒否される語の例を3つ示す。
* 受理される言語 L(M)L(M) がどのような言語であるかを示す。
ここで、
* Q={p,q,r}Q = \{p, q, r\} は状態の集合
* Σ={0,1}\Sigma = \{0, 1\} は入力アルファベット
* δ:Q×ΣQ\delta: Q \times \Sigma \rightarrow Q は状態遷移関数
* q0=pq_0 = p は初期状態
* F={q}F = \{q\} は受理状態
であり、状態遷移関数 δ\delta は以下のように定義されています。
* δ(p,0)=r\delta(p, 0) = r
* δ(p,1)=q\delta(p, 1) = q
* δ(q,0)=q\delta(q, 0) = q
* δ(q,1)=q\delta(q, 1) = q
* δ(r,0)=r\delta(r, 0) = r
* δ(r,1)=r\delta(r, 1) = r

2. 解き方の手順

まず、オートマトンの動作を理解します。初期状態 pp から始まり、入力文字列を読み込むごとに状態が遷移します。入力文字列を読み終えたとき、状態が受理状態 qq であれば、その文字列は受理されます。受理状態 qq でなければ、その文字列は拒否されます。
次に、受理される語の例を3つ見つけます。初期状態 pp から受理状態 qq に遷移する入力文字列を探します。
* 入力 "1": δ(p,1)=q\delta(p, 1) = q. よって、"1" は受理される。
* 入力 "01": δ(p,0)=r\delta(p, 0) = r, δ(r,1)=r\delta(r, 1) = r. よって、"01" は拒否される。
* 入力 "10": δ(p,1)=q\delta(p, 1) = q, δ(q,0)=q\delta(q, 0) = q. よって、"10" は受理される。
* 入力 "11": δ(p,1)=q\delta(p, 1) = q, δ(q,1)=q\delta(q, 1) = q. よって、"11" は受理される。
したがって、"1"、"10"、"11" は受理される語の例です。
次に、拒否される語の例を3つ見つけます。初期状態 pp から始まり、最終状態が qq ではない入力文字列を探します。
* 入力 "0": δ(p,0)=r\delta(p, 0) = r. よって、"0" は拒否される。
* 入力 "00": δ(p,0)=r\delta(p, 0) = r, δ(r,0)=r\delta(r, 0) = r. よって、"00" は拒否される。
* 入力 "01": δ(p,0)=r\delta(p, 0) = r, δ(r,1)=r\delta(r, 1) = r. よって、"01" は拒否される。
したがって、"0"、"00"、"01" は拒否される語の例です。
最後に、受理される言語 L(M)L(M) がどのような言語であるかを考えます。初期状態 pp から入力 "1" を読むと状態 qq に遷移し、その後は "0" や "1" を何回読んでも状態 qq のままです。つまり、入力文字列が "1" で始まる場合のみ受理されます。したがって、L(M)L(M) は "1" で始まる文字列の集合です。

3. 最終的な答え

* 受理される語の例: "1", "10", "11"
* 拒否される語の例: "0", "00", "01"
* L(M)L(M) は "1" で始まる文字列の集合。

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