因数分解の基本は、与えられた式がどのような形の積で表せるかを見つけることです。
(1) x2+ax+b の形の式の場合、a は足して a になる2つの数、かつ掛けて b になる2つの数を見つけます。それらをp,qとすると、x2+ax+b=(x+p)(x+q)となります。 (2) x2−a2 の形の式の場合、これは (x+a)(x−a) と因数分解できます。(二乗の差の公式) (3) (x+a)2=x2+2ax+a2, (x−a)2=x2−2ax+a2となることを利用します。 【1】
(1) x2+8x+7 足して8, 掛けて7になる2数は7と1なので、x2+8x+7=(x+7)(x+1) (2) x2−5x+6 足して-5, 掛けて6になる2数は-2と-3なので、x2−5x+6=(x−2)(x−3) (3) x2+3x−18 足して3, 掛けて-18になる2数は6と-3なので、x2+3x−18=(x+6)(x−3) (4) x2−5x−36 足して-5, 掛けて-36になる2数は-9と4なので、x2−5x−36=(x−9)(x+4) (5) x2+4x+4 足して4, 掛けて4になる2数は2と2なので、x2+4x+4=(x+2)(x+2)=(x+2)2 (6) x2−10x+25 足して-10, 掛けて25になる2数は-5と-5なので、x2−10x+25=(x−5)(x−5)=(x−5)2 x2−9=x2−32なので、二乗の差の公式より、x2−9=(x+3)(x−3) x2−49=x2−72なので、二乗の差の公式より、x2−49=(x+7)(x−7) 【2】
(1) x2+7x+10 足して7, 掛けて10になる2数は5と2なので、x2+7x+10=(x+5)(x+2) (2) x2−5x−24 足して-5, 掛けて-24になる2数は-8と3なので、x2−5x−24=(x−8)(x+3) (3) x2+12x+36 足して12, 掛けて36になる2数は6と6なので、x2+12x+36=(x+6)(x+6)=(x+6)2 (4) x2−6x+9 足して-6, 掛けて9になる2数は-3と-3なので、x2−6x+9=(x−3)(x−3)=(x−3)2 x2−16=x2−42なので、二乗の差の公式より、x2−16=(x+4)(x−4) 49−x2=72−x2なので、二乗の差の公式より、49−x2=(7+x)(7−x)