次の2つの不定方程式の整数解をすべて求めます。 (1) $17x + 5y = 1$ (2) $27x - 13y = 2$

数論不定方程式整数解ユークリッドの互除法
2025/6/19

1. 問題の内容

次の2つの不定方程式の整数解をすべて求めます。
(1) 17x+5y=117x + 5y = 1
(2) 27x13y=227x - 13y = 2

2. 解き方の手順

(1) 17x+5y=117x + 5y = 1
まず、特殊解を求めます。ユークリッドの互除法を使うか、または適当な整数を代入して見つけます。
17(2)+5(6)=3430=417(2) + 5(-6) = 34 - 30 = 4
17(1)+5(4)=17+20=317(-1) + 5(4) = -17 + 20 = 3
17(3)+5(10)=5150=117(3) + 5(-10) = 51 - 50 = 1
したがって、x=3,y=10x=3, y=-10 は特殊解の一つです。
次に、一般解を求めます。
17x+5y=117x + 5y = 1
17(3)+5(10)=117(3) + 5(-10) = 1
辺々引くと
17(x3)+5(y+10)=017(x-3) + 5(y+10) = 0
17(x3)=5(y+10)17(x-3) = -5(y+10)
17と5は互いに素なので、x3x-3 は5の倍数、y+10y+10 は17の倍数となります。
x3=5kx-3 = 5k (kは整数)
y+10=17ky+10 = -17k
したがって、
x=5k+3x = 5k + 3
y=17k10y = -17k - 10
(2) 27x13y=227x - 13y = 2
まず、特殊解を求めます。
27(1)13(2)=2726=127(1) - 13(2) = 27 - 26 = 1
27(2)13(4)=227(2) - 13(4) = 2
したがって、x=2,y=4x=2, y=4 は特殊解の一つです。
次に、一般解を求めます。
27x13y=227x - 13y = 2
27(2)13(4)=227(2) - 13(4) = 2
辺々引くと
27(x2)13(y4)=027(x-2) - 13(y-4) = 0
27(x2)=13(y4)27(x-2) = 13(y-4)
27と13は互いに素なので、x2x-2 は13の倍数、y4y-4 は27の倍数となります。
x2=13kx-2 = 13k (kは整数)
y4=27ky-4 = 27k
したがって、
x=13k+2x = 13k + 2
y=27k+4y = 27k + 4

3. 最終的な答え

(1) x=5k+3x = 5k + 3, y=17k10y = -17k - 10 (kは整数)
(2) x=13k+2x = 13k + 2, y=27k+4y = 27k + 4 (kは整数)

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