不等式の証明は、通常、左辺から右辺を引いたものが0以上であることを示すことで行います。
x2+y2≥xy を証明するために、x2+y2−xy≥0 を示すことを目指します。 まず、式変形を行います。
x2+y2−xy=x2−xy+y2=x2−xy+41y2+y2−41y2=(x−21y)2+43y2 ここで、(x−21y)2 は実数の2乗なので、必ず0以上です。 また、43y2 も実数の2乗に定数をかけたものなので、必ず0以上です。 したがって、
(x−21y)2+43y2≥0 これで、x2+y2≥xy が証明できました。 次に、等号が成り立つ条件を求めます。
等号が成り立つのは、
(x−21y)2+43y2=0 となるときです。実数の2乗は0以上なので、2つの項がともに0になる必要があります。
つまり、x−21y=0 かつ y=0 でなければなりません。 y=0 のとき、x−21(0)=0 より、x=0 となります。 したがって、等号が成り立つのは、x=0 かつ y=0 のときです。