運動エネルギー $\epsilon$、質量 $m$、電気量 $q$($q > 0$)のイオンが磁束密度 $B$ の一様な磁場中で半径 $R$ の等速円運動をする。円運動の半径 $R$ を、$\epsilon$ と $B$ を用いて表す問題。

応用数学物理電磁気学運動エネルギーローレンツ力磁場円運動
2025/6/19
## 問題1

1. 問題の内容

運動エネルギー ϵ\epsilon、質量 mm、電気量 qqq>0q > 0)のイオンが磁束密度 BB の一様な磁場中で半径 RR の等速円運動をする。円運動の半径 RR を、ϵ\epsilonBB を用いて表す問題。

2. 解き方の手順

まず、運動エネルギーϵ\epsilonは、
ϵ=12mv2\epsilon = \frac{1}{2}mv^2
と表せる。したがって、速度 vv は、
v=2ϵmv = \sqrt{\frac{2\epsilon}{m}}
となる。
次に、磁場中での円運動の向心力は、ローレンツ力によって与えられる。ローレンツ力は qvBqvB であり、向心力は mv2Rm\frac{v^2}{R} であるから、
qvB=mv2RqvB = m\frac{v^2}{R}
これにより、半径 RR は、
R=mvqBR = \frac{mv}{qB}
と表される。
上の vv の式を代入すると、
R=mqB2ϵm=m2qB2ϵm=2mϵqBR = \frac{m}{qB} \sqrt{\frac{2\epsilon}{m}} = \frac{\sqrt{m^2}}{qB} \sqrt{\frac{2\epsilon}{m}} = \frac{\sqrt{2m\epsilon}}{qB}
となる。

3. 最終的な答え

2mϵqB\frac{\sqrt{2m\epsilon}}{qB} (選択肢⑤)
## 問題2

1. 問題の内容

半径 rr の円形コイルに大きさ II の直流電流が流れるとき、コイルの中心付近に生じる磁場の向きと大きさを求める問題。

2. 解き方の手順

円形コイルの中心における磁場の公式を用いる。
円形コイルの中心における磁場の大きさ BB は、
B=μ0I2rB = \frac{\mu_0 I}{2r}
で与えられる。(μ0\mu_0は透磁率)
ただし、問題文の選択肢には μ0\mu_0 が含まれていないため、単に係数のみを判断することになる。
次に、磁場の向きを調べる。電流の向きから右ねじの法則を適用すると、図のコイルの中心付近では磁場はQの方向に発生していることがわかる。

3. 最終的な答え

向きは図のQの向きで、大きさはI2r\frac{I}{2r} (選択肢③)

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