(1) 濃度0.0200 mol dm$^{-3}$ のギ酸と 0.0300 mol dm$^{-3}$ のギ酸ナトリウムを含む水溶液のpHを求める問題 (ギ酸の $K_a = 10^{-3.75}$) (2) 濃度0.0500 mol dm$^{-3}$ の塩化アンモニウムと 0.0200 mol dm$^{-3}$ のアンモニアを含む水溶液のpHを求める問題 (アンモニアの $K_b = 10^{-4.71}$)

その他化学pH緩衝溶液対数
2025/6/20

1. 問題の内容

(1) 濃度0.0200 mol dm3^{-3} のギ酸と 0.0300 mol dm3^{-3} のギ酸ナトリウムを含む水溶液のpHを求める問題 (ギ酸の Ka=103.75K_a = 10^{-3.75})
(2) 濃度0.0500 mol dm3^{-3} の塩化アンモニウムと 0.0200 mol dm3^{-3} のアンモニアを含む水溶液のpHを求める問題 (アンモニアの Kb=104.71K_b = 10^{-4.71})

2. 解き方の手順

(1) ギ酸/ギ酸ナトリウム緩衝溶液
これは緩衝溶液の問題なので、Henderson-Hasselbalchの式を使用します。
pH=pKa+log[A][HA]pH = pK_a + log \frac{[A^-]}{[HA]}
ここで、
pKa=logKa=log(103.75)=3.75pK_a = -log K_a = -log(10^{-3.75}) = 3.75
[A][A^-] はギ酸ナトリウムの濃度 = 0.0300 mol dm3^{-3}
[HA][HA] はギ酸の濃度 = 0.0200 mol dm3^{-3}
pH=3.75+log0.03000.0200pH = 3.75 + log \frac{0.0300}{0.0200}
pH=3.75+log1.5pH = 3.75 + log 1.5
pH=3.75+0.176pH = 3.75 + 0.176
pH=3.926pH = 3.926
(2) アンモニア/塩化アンモニウム緩衝溶液
これも緩衝溶液の問題ですが、塩基性緩衝溶液なので、まずpOHを求め、pHを計算します。
pOH=pKb+log[BH+][B]pOH = pK_b + log \frac{[BH^+]}{[B]}
ここで、
pKb=logKb=log(104.71)=4.71pK_b = -log K_b = -log(10^{-4.71}) = 4.71
[BH+][BH^+] は塩化アンモニウムの濃度 = 0.0500 mol dm3^{-3}
[B][B] はアンモニアの濃度 = 0.0200 mol dm3^{-3}
pOH=4.71+log0.05000.0200pOH = 4.71 + log \frac{0.0500}{0.0200}
pOH=4.71+log2.5pOH = 4.71 + log 2.5
pOH=4.71+0.398pOH = 4.71 + 0.398
pOH=5.108pOH = 5.108
pH+pOH=14pH + pOH = 14 なので、
pH=14pOH=145.108=8.892pH = 14 - pOH = 14 - 5.108 = 8.892

3. 最終的な答え

(1) 3.93
(2) 8.89

「その他」の関連問題

この問題では、古代ギリシアのタレスとエラトステネスがどのような数学的考え方を用いて、何をしたのかを説明することを求めています。100字以上で記述する必要があります。

歴史数学史幾何学相似円周
2025/6/19

この問題は、古代ギリシアのタレスやエラトステネスがどのような数学的な考え方を用いて、何を知ろうとしたのかを100字以上で説明することを求めています。ただし、教科書を参考にすることを指示しています。

歴史幾何学測量円周相似
2025/6/19

グレゴリオ暦におけるうるう年の規則が与えられ、以下の2つの問題に答える。(1)2020年の次の次のうるう年を求める。(2)選択肢の中からうるう年であるものを選ぶ。

規則割り算
2025/6/19

数学的帰納法のアルゴリズムにおける空欄を埋める問題です。空欄には「証明」または「仮定」のどちらか適切な語句を記入します。

数学的帰納法証明論理
2025/6/19

与えられた3つの命題について、逆、対偶、裏をそれぞれ述べ、それらの真偽を判定する。 (1) $x^2 = 1 \implies x = -1$ (2) $x = 3 \land y = 2 \impl...

論理命題真偽対偶
2025/6/19

常用対数表を用いて、以下の常用対数の値を求める問題です。 (1) $\log_{10} 1620$ (2) $\log_{10} 4580$

対数常用対数対数計算
2025/6/19

$\theta$ が鋭角で $\sin\theta = \frac{3}{5}$ のとき、$\cos\theta$, $\sin2\theta$, $\cos\frac{\theta}{2}$ の値を...

三角関数三角比加法定理半角の公式
2025/6/19

2の補数表現で表された2進数の減算を、2の補数を用いた加算によって計算する問題です。以下の2つの計算を行います。 (1) $(01101)_2 - (00110)_2$ (2) $(00110)_2 ...

2の補数2進数減算加算コンピュータアーキテクチャ
2025/6/19

P, Q, Rの3つの班が2階建ての民宿に泊まる。各班は1部屋に泊まり、以下の条件が与えられている。 - I: 102号室に泊まる班はない。 - II: P班が泊まる部屋の真下にはQ班が泊まる。 - ...

論理パズル条件整理部屋割り
2025/6/19

全体集合 $U$ を25以下の自然数全体の集合、部分集合 $A$ を $A = \{x | x$ は24の約数$\}$ 、部分集合 $B$ を $B = \{x | 3 \leq x \leq 23 ...

集合補集合集合演算
2025/6/19