与えられた問題は、余りの計算2問、1次合同式の計算2問、不定方程式の整数解を求める問題2問の計6問です。

数論合同式剰余一次合同式不定方程式ユークリッドの互除法
2025/6/20
以下に問題の解答を示します。

1. 問題の内容

与えられた問題は、余りの計算2問、1次合同式の計算2問、不定方程式の整数解を求める問題2問の計6問です。

2. 解き方の手順

1. 2の100乗を15で割った余り

24=161(mod15)2^4 = 16 \equiv 1 \pmod{15} であることを利用します。
2100=(24)251251(mod15)2^{100} = (2^4)^{25} \equiv 1^{25} \equiv 1 \pmod{15}

2. 2025の620乗を4で割った余り

20251(mod4)2025 \equiv 1 \pmod{4} であることを利用します。
202562016201(mod4)2025^{620} \equiv 1^{620} \equiv 1 \pmod{4}

3. $4x \equiv 3 \pmod{5}$

4x3(mod5)4x \equiv 3 \pmod{5}
x3(mod5)-x \equiv 3 \pmod{5}
x32(mod5)x \equiv -3 \equiv 2 \pmod{5}

4. $17x \equiv 3 \pmod{29}$

まず、17の逆数をmod 29で求めます。
17x3(mod29)17x \equiv 3 \pmod{29}
ユークリッドの互除法を使って計算します。
29=17×1+1229 = 17 \times 1 + 12
17=12×1+517 = 12 \times 1 + 5
12=5×2+212 = 5 \times 2 + 2
5=2×2+15 = 2 \times 2 + 1
1=52×2=52×(125×2)=5×52×12=5×(1712×1)2×12=5×177×12=5×177×(2917×1)=12×177×291 = 5 - 2 \times 2 = 5 - 2 \times (12 - 5 \times 2) = 5 \times 5 - 2 \times 12 = 5 \times (17 - 12 \times 1) - 2 \times 12 = 5 \times 17 - 7 \times 12 = 5 \times 17 - 7 \times (29 - 17 \times 1) = 12 \times 17 - 7 \times 29
したがって、12×171(mod29)12 \times 17 \equiv 1 \pmod{29}
よって、17の逆数は12 (mod 29)
17x3(mod29)17x \equiv 3 \pmod{29} の両辺に12をかけると
12×17x12×3(mod29)12 \times 17x \equiv 12 \times 3 \pmod{29}
x367(mod29)x \equiv 36 \equiv 7 \pmod{29}

5. $3x - 7y = 1$

特殊解を1つ見つけます。
3x7y=13x - 7y = 1
x=2x = -2, y=1y = -1 は解の一つです。
よって、3(2)7(1)=6+7=13(-2) - 7(-1) = -6 + 7 = 1
一般解は、x=2+7kx = -2 + 7k, y=1+3ky = -1 + 3k

6. $5x + 8y = 3$

特殊解を1つ見つけます。
5x+8y=15x + 8y = 1
5(3)+8(2)=15+16=15(-3) + 8(2) = -15 + 16 = 1
5(9)+8(6)=35(-9) + 8(6) = 3
よって、x=9+8kx = -9 + 8k, y=65ky = 6 - 5k

3. 最終的な答え

1. 1

2. 1

3. $x \equiv 2 \pmod{5}$

4. $x \equiv 7 \pmod{29}$

5. $x = 7k - 2$, $y = 3k - 1$

6. $x = 8k - 9$, $y = -5k + 6$

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