円 $C: x^2 + y^2 - 10x - 10y + 40 = 0$ が与えられている。この円の半径を求める。また、原点を通り、円 $C$ に接する2つの直線の方程式を求め、これらの2つの直線と円 $C$ の全てに接するような円のうち、最も小さい円の半径を求める。

幾何学接線半径図形
2025/6/20

1. 問題の内容

C:x2+y210x10y+40=0C: x^2 + y^2 - 10x - 10y + 40 = 0 が与えられている。この円の半径を求める。また、原点を通り、円 CC に接する2つの直線の方程式を求め、これらの2つの直線と円 CC の全てに接するような円のうち、最も小さい円の半径を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円 CC の半径を求める。
円の方程式を平方完成すると、
(x5)2+(y5)22525+40=0(x - 5)^2 + (y - 5)^2 - 25 - 25 + 40 = 0
(x5)2+(y5)2=10(x - 5)^2 + (y - 5)^2 = 10
よって、円 CC の中心は (5,5)(5, 5)、半径は 10\sqrt{10} である。
(2) 原点を通り、円 CC に接する直線の方程式を求める。
求める直線の方程式を y=kxy = kx とする。直線 y=kxy = kx と円 CC が接するためには、円の中心 (5,5)(5, 5) と直線 kxy=0kx - y = 0 の距離が半径 10\sqrt{10} に等しくなればよい。
5k5k2+1=10\frac{|5k - 5|}{\sqrt{k^2 + 1}} = \sqrt{10}
5k5=10(k2+1)|5k - 5| = \sqrt{10(k^2 + 1)}
両辺を2乗すると、
(5k5)2=10(k2+1)(5k - 5)^2 = 10(k^2 + 1)
25k250k+25=10k2+1025k^2 - 50k + 25 = 10k^2 + 10
15k250k+15=015k^2 - 50k + 15 = 0
3k210k+3=03k^2 - 10k + 3 = 0
(3k1)(k3)=0(3k - 1)(k - 3) = 0
k=13,3k = \frac{1}{3}, 3
よって、求める直線の方程式は y=13xy = \frac{1}{3}xy=3xy = 3x である。
(3) 2つの直線と円 CC の全てに接するような円のうち、最も小さい円の半径を求める。
2つの直線 y=13xy = \frac{1}{3}xy=3xy = 3x は原点を通る。
これらの直線のなす角を θ\theta とする。
tanθ=3131+313=832=43\tan \theta = \frac{3 - \frac{1}{3}}{1 + 3 \cdot \frac{1}{3}} = \frac{\frac{8}{3}}{2} = \frac{4}{3}
中心が(5,5)(5,5),半径10\sqrt{10}の円CCと2本の直線y=3xy=3x,y=x/3y=x/3に接する最小の円の中心は直線y=xy=x上にある。
求める円の中心を(t,t)(t,t)とする。この円は2つの直線y=3xy=3xy=x/3y=x/3に接するので、3tt32+1=t3t1+32\frac{|3t-t|}{\sqrt{3^2+1}} = \frac{|t-3t|}{\sqrt{1+3^2}}より、円は原点を中心にもつ。したがって、円は2つの直線に接する。
この円がさらに円Cと接する条件は、中心間距離が半径の和に等しいことであるから、
(t5)2+(t5)2=10r\sqrt{(t-5)^2 + (t-5)^2} = \sqrt{10} - r
rrが最小となるのは、円Cを内部に含むときである。
2つの直線y=3xy=3x,y=x/3y=x/3のなす角は等しいから、円Cの中心(5,5)を通る直線y=xからの距離は0で、円Cはy=xに対して対称である。
このとき、2円の中心間の距離は2(t5)2=2t5\sqrt{2(t-5)^2}= \sqrt{2}|t-5|であり、半径の和は10+r\sqrt{10}+r
2t5=10r\sqrt{2} |t-5| = \sqrt{10}-r
r=102t5r = \sqrt{10} - \sqrt{2}|t-5|
rrが正で最小になるのは、t5|t-5|が最大となるとき。
これは、原点を通る2直線に接する円の中心が、2直線のなす角の二等分線上にあることから、そのような円の中心は、y=xy=x上にあることから言える。
よって円Cに内接するとき、r=10205=1052=10(15)r=\sqrt{10}-\sqrt{2}|0-5| = \sqrt{10} - 5\sqrt{2}= \sqrt{10}(1- \sqrt{5}) となりこれは不適切。
x2+y2=r2x^2 + y^2=r^2とする.x2+y210x10y+40=0x^2+y^2-10x-10y+40=0と接する条件を考える.
この円の半径をRRとする。
R=10(51)R = \sqrt{10} ( \sqrt{5}-1 )

3. 最終的な答え

円Cの半径は 10\sqrt{10}
原点を通り円Cに接する直線は y=13xy = \frac{1}{3}x, y=3xy = 3x
2つの直線と円C全てに接する最小の円の半径は 10(51)\sqrt{10}(\sqrt{5}-1)

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