問題1は、20個のデータから、平均値、中央値、最頻値、第1四分位数、第3四分位数、四分位範囲、四分位偏差、分散を求める問題です。 問題2は、箱ひげ図から読み取れる情報を選択肢から選択する問題です。 問題3は、xとyのデータから、共分散と相関係数を求める問題です。

確率論・統計学平均値中央値最頻値四分位数四分位範囲分散箱ひげ図共分散相関係数
2025/6/20

1. 問題の内容

問題1は、20個のデータから、平均値、中央値、最頻値、第1四分位数、第3四分位数、四分位範囲、四分位偏差、分散を求める問題です。
問題2は、箱ひげ図から読み取れる情報を選択肢から選択する問題です。
問題3は、xとyのデータから、共分散と相関係数を求める問題です。

2. 解き方の手順

問題1:
(1) 平均値:データの総和をデータの個数で割る。
平均値=3+4+4+4+4+5+6+6+6+6+6+7+8+9+9+9+10+10+12+1220=14020=7平均値 = \frac{3+4+4+4+4+5+6+6+6+6+6+7+8+9+9+9+10+10+12+12}{20} = \frac{140}{20} = 7
(2) 中央値:データを小さい順に並べたとき、中央に位置する値。データの個数が偶数の場合は、中央の2つの値の平均。
データの個数が20なので、中央値は10番目と11番目の値の平均。
10番目の値は6、11番目の値は6なので、
中央値=6+62=6中央値 = \frac{6+6}{2} = 6
(3) 最頻値:最も多く出現する値。
6が最も多く(6回)出現するので、
最頻値=6最頻値 = 6
(4) 第1四分位数:データを小さい順に並べたとき、下位25%に位置する値。
1四分位数=4+42=4第1四分位数 = \frac{4+4}{2}=4
(5) 第3四分位数:データを小さい順に並べたとき、上位25%に位置する値。
3四分位数=9+92=9第3四分位数 = \frac{9+9}{2}=9
(6) 四分位範囲:第3四分位数から第1四分位数を引いた値。
四分位範囲=94=5四分位範囲 = 9 - 4 = 5
(7) 四分位偏差:四分位範囲を2で割った値。
四分位偏差=52=2.5四分位偏差 = \frac{5}{2} = 2.5
(8) 分散:各データと平均値の差の二乗の平均。
分散=(37)2+4(47)2+5(67)2+(77)2+(87)2+3(97)2+2(107)2+2(127)220=16+36+5+1+12+18+5020=13820=6.9分散 = \frac{(3-7)^2 + 4(4-7)^2 + 5(6-7)^2 + (7-7)^2 + (8-7)^2 + 3(9-7)^2 + 2(10-7)^2 + 2(12-7)^2}{20} = \frac{16+36+5+1+12+18+50}{20} = \frac{138}{20} = 6.9
問題2:
箱ひげ図から、
- テストAの最小値は約40、最大値は約82、中央値は約65、第1四分位数は約55、第3四分位数は約75
- テストBの最小値は約45、最大値は約72、中央値は約60、第1四分位数は約50、第3四分位数は約70
上記の情報から、選択肢を判断する。

1. テストAの点数が60点未満の生徒は50人より多い。→ 誤り

2. テストBの点数が70点以上の生徒は25人以下である。→ 正しい

3. 40点台の生徒の数は、テストAの方が多い。→ 誤り

4. テストAの最高点はテストBの最高点より10点以上高い。→ 正しい

5. テストBの平均点は60点より低い。→正しい

したがって、選択肢2, 4, 5が正しい。
問題3:
(10) 共分散:
まず、xとyの平均を計算する。
xˉ=1+2+3+4+55=3\bar{x} = \frac{1+2+3+4+5}{5} = 3
yˉ=3+4+1+2+55=3\bar{y} = \frac{3+4+1+2+5}{5} = 3
共分散は、各データについて (xixˉ)(yiyˉ)(x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y}) を計算し、その平均を求める。
共分散=(13)(33)+(23)(43)+(33)(13)+(43)(23)+(53)(53)5=01+01+45=25=0.4共分散 = \frac{(1-3)(3-3) + (2-3)(4-3) + (3-3)(1-3) + (4-3)(2-3) + (5-3)(5-3)}{5} = \frac{0 - 1 + 0 - 1 + 4}{5} = \frac{2}{5} = 0.4
(11) 相関係数:
相関係数は、共分散をxとyの標準偏差の積で割ったもの。
xの標準偏差:
xの分散=(13)2+(23)2+(33)2+(43)2+(53)25=4+1+0+1+45=105=2xの分散 = \frac{(1-3)^2 + (2-3)^2 + (3-3)^2 + (4-3)^2 + (5-3)^2}{5} = \frac{4+1+0+1+4}{5} = \frac{10}{5} = 2
xの標準偏差=21.414xの標準偏差 = \sqrt{2} \approx 1.414
yの標準偏差:
yの分散=(33)2+(43)2+(13)2+(23)2+(53)25=0+1+4+1+45=105=2yの分散 = \frac{(3-3)^2 + (4-3)^2 + (1-3)^2 + (2-3)^2 + (5-3)^2}{5} = \frac{0+1+4+1+4}{5} = \frac{10}{5} = 2
yの標準偏差=21.414yの標準偏差 = \sqrt{2} \approx 1.414
相関係数=共分散xの標準偏差yの標準偏差=0.422=0.42=0.2相関係数 = \frac{共分散}{xの標準偏差 * yの標準偏差} = \frac{0.4}{\sqrt{2} * \sqrt{2}} = \frac{0.4}{2} = 0.2

3. 最終的な答え

問題1:
(1) 平均値: 7
(2) 中央値: 6
(3) 最頻値: 6
(4) 第1四分位数: 4
(5) 第3四分位数: 9
(6) 四分位範囲: 5
(7) 四分位偏差: 2.5
(8) 分散: 6.9
問題2:
2, 4, 5
問題3:
(10) 共分散: 0.4
(11) 相関係数: 0.2

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