問題は、多変数関数の勾配、方向微分、および関連する計算を求めるものです。具体的には、以下の3つのパートに分かれています。 (1) 関数 $f(x, y, z) = x^2 + 3xy + 2y^2 + z^2$ に関して、 (a) 点 (1, 0, 1) における勾配 $\nabla f(1, 0, 1)$ を求める。 (b) 方向ベクトル (1, 2, 3) を持つ直線 $e$ に沿った方向微分 $\frac{\partial f}{\partial e}(1, 0, 1)$ を求める。 (c) 点 (1, 0, 1) において方向微分が最大になる方向の単位ベクトル $l$ とその方向微分係数を求める。 (2) 関数 $r = \sqrt{x^2 + y^2}$ に関して、x軸との角度が$\varphi$ である方向 $l$ の方向微分係数を求める。 (3) 関数 $f(x, y) = \frac{1}{x^2 + y^2}$ に関して、 (a) 勾配 $\text{grad} \frac{1}{x^2 + y^2}$ を求める。 (b) $\frac{\partial f}{\partial l}(a, b) = 0$ となる方向 $l$ を求める。ただし、$(a, b) \neq (0, 0)$ とする。
2025/6/21
1. 問題の内容
問題は、多変数関数の勾配、方向微分、および関連する計算を求めるものです。具体的には、以下の3つのパートに分かれています。
(1) 関数 に関して、
(a) 点 (1, 0, 1) における勾配 を求める。
(b) 方向ベクトル (1, 2, 3) を持つ直線 に沿った方向微分 を求める。
(c) 点 (1, 0, 1) において方向微分が最大になる方向の単位ベクトル とその方向微分係数を求める。
(2) 関数 に関して、x軸との角度が である方向 の方向微分係数を求める。
(3) 関数 に関して、
(a) 勾配 を求める。
(b) となる方向 を求める。ただし、 とする。
2. 解き方の手順
(1)
(a) 勾配 は、各変数に関する偏微分のベクトルです。
よって、。点(1, 0, 1)における勾配は 。
(b) 方向 の単位ベクトル は 。
方向微分は 。点(1, 0, 1)において、 なので、
。
(c) 方向微分が最大になる方向は勾配 の方向です。その方向の単位ベクトルは 。
。。
よって、単位ベクトル 。
最大となる方向微分係数は 。
(2) 。方向 の単位ベクトルは 。
、。
。
方向微分 。
(3)
(a) 。
、。
。
(b) 方向ベクトル とする。
。
。
。
。
。
よって、方向 は をなす。
3. 最終的な答え
(1)
(a)
(b)
(c) , 方向微分係数 =
(2)
(3)
(a)
(b)