与えられた等式 $1 + 4 + 7 + \dots + (3n-2) = \frac{1}{2}n(3n-1)$ を数学的帰納法を用いて証明する問題です。

代数学数学的帰納法数列等式
2025/6/21

1. 問題の内容

与えられた等式 1+4+7++(3n2)=12n(3n1)1 + 4 + 7 + \dots + (3n-2) = \frac{1}{2}n(3n-1) を数学的帰納法を用いて証明する問題です。

2. 解き方の手順

(1) n=1のとき、等式が成り立つことを示す。
左辺は 11 であり、右辺は 12(1)(3(1)1)=12(1)(2)=1\frac{1}{2}(1)(3(1)-1) = \frac{1}{2}(1)(2) = 1 です。よって、n=1n=1 のとき、等式は成り立ちます。
(2) n=kのとき等式が成り立つと仮定し、n=k+1のときも等式が成り立つことを示す。
n=kn=k のとき、等式 1+4+7++(3k2)=12k(3k1)1 + 4 + 7 + \dots + (3k-2) = \frac{1}{2}k(3k-1) が成り立つと仮定します。
このとき、n=k+1n=k+1 のときの左辺は、
1+4+7++(3k2)+(3(k+1)2)=1+4+7++(3k2)+(3k+32)=1+4+7++(3k2)+(3k+1)1 + 4 + 7 + \dots + (3k-2) + (3(k+1)-2) = 1 + 4 + 7 + \dots + (3k-2) + (3k+3-2) = 1 + 4 + 7 + \dots + (3k-2) + (3k+1)
となります。
n=kn=k のときの仮定を用いると、
1+4+7++(3k2)+(3k+1)=12k(3k1)+(3k+1)1 + 4 + 7 + \dots + (3k-2) + (3k+1) = \frac{1}{2}k(3k-1) + (3k+1)
=12(3k2k)+(3k+1)=12(3k2k+6k+2)=12(3k2+5k+2)= \frac{1}{2}(3k^2 - k) + (3k+1) = \frac{1}{2}(3k^2 - k + 6k + 2) = \frac{1}{2}(3k^2 + 5k + 2)
=12(k+1)(3k+2)=12(k+1)(3(k+1)1)= \frac{1}{2}(k+1)(3k+2) = \frac{1}{2}(k+1)(3(k+1)-1)
これは n=k+1n=k+1 のときの右辺
12(k+1)(3(k+1)1)\frac{1}{2}(k+1)(3(k+1)-1)
と一致します。
したがって、n=kn=k のとき等式が成り立つと仮定すると、n=k+1n=k+1 のときも等式が成り立ちます。
(1),(2)より、数学的帰納法によって、すべての自然数 nn について、与えられた等式が成り立つことが示されました。

3. 最終的な答え

すべての自然数 nn について、1+4+7++(3n2)=12n(3n1)1 + 4 + 7 + \dots + (3n-2) = \frac{1}{2}n(3n-1) が成り立つ。

「代数学」の関連問題

$(x + 2y - 2z)^7$ を展開したとき、$xy^3z^3$ の係数を求めよ。

多項定理二項展開係数
2025/6/21

$\log_{10} 2 = a$, $\log_{10} 3 = b$のとき、以下の値を$a, b$を用いて表す。 (1) $\log_{10} \frac{9}{16}$ (2) $\log_{2...

対数対数計算log指数
2025/6/21

$\log_{10} 2 = a$、$\log_{10} 3 = b$ とするとき、次の値を $a$ と $b$ で表す問題です。 (1) $\log_{10} \frac{9}{16}$ (2) $...

対数対数の性質底の変換公式
2025/6/21

aとbの積が正、bとcの積が負、そしてa, b, cの積が負であるとき、a, b, cの符号の組み合わせとして正しいものを、選択肢①~⑧の中から選ぶ問題です。

不等式符号論理
2025/6/21

ベクトル $\vec{a} = \begin{pmatrix} 2 \\ 0 \\ -1 \\ 1 \end{pmatrix}$ と $\vec{b} = \begin{pmatrix} 1 \\ -...

ベクトル内積ベクトルの大きさ二次方程式連立方程式
2025/6/21

数列 5, 3, 7, -1, 15, ... が与えられています。この数列の法則性を見抜き、次の項を求める問題だと推測されます。画像の数列の下には、数列の差が -2, 4, -8, 16 と書かれて...

数列階差数列等比数列
2025/6/21

初項 $a_1 = 1$ であり、漸化式 $a_{n+1} = 3a_n + 2$ で定義される数列 $\{a_n\}$ の一般項を求める問題です。

数列漸化式等比数列特性方程式
2025/6/21

次の4つの式の分母を有理化する問題です。 (1) $\frac{3}{\sqrt{5}}$ (2) $\frac{3}{\sqrt{3}}$ (3) $\frac{1}{\sqrt{5}-\sqrt{...

有理化平方根分数
2025/6/21

与えられた複数の数式を計算し、答えを求める問題です。

式の計算平方根展開有理化
2025/6/21

$\sum_{k=1}^{n} 8 \cdot 3^{2k+1}$ を計算します。

数列等比数列シグマ
2025/6/21