(1) n=1のとき、等式が成り立つことを示す。
左辺は 1 であり、右辺は 21(1)(3(1)−1)=21(1)(2)=1 です。よって、n=1 のとき、等式は成り立ちます。 (2) n=kのとき等式が成り立つと仮定し、n=k+1のときも等式が成り立つことを示す。
n=k のとき、等式 1+4+7+⋯+(3k−2)=21k(3k−1) が成り立つと仮定します。 このとき、n=k+1 のときの左辺は、 1+4+7+⋯+(3k−2)+(3(k+1)−2)=1+4+7+⋯+(3k−2)+(3k+3−2)=1+4+7+⋯+(3k−2)+(3k+1) となります。
1+4+7+⋯+(3k−2)+(3k+1)=21k(3k−1)+(3k+1) =21(3k2−k)+(3k+1)=21(3k2−k+6k+2)=21(3k2+5k+2) =21(k+1)(3k+2)=21(k+1)(3(k+1)−1) これは n=k+1 のときの右辺 21(k+1)(3(k+1)−1) と一致します。
したがって、n=k のとき等式が成り立つと仮定すると、n=k+1 のときも等式が成り立ちます。 (1),(2)より、数学的帰納法によって、すべての自然数 n について、与えられた等式が成り立つことが示されました。