円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=5, BC=4, CD=4, DA=2とする。対角線ACとBDの交点をPとする。 (1)三角形APBの外接円の半径をR1、三角形APDの外接円の半径をR2とするとき、R1/R2の値を求めよ。 (2)ACの長さを求めよ。

幾何学四角形内接正弦定理余弦定理
2025/6/21

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=5, BC=4, CD=4, DA=2とする。対角線ACとBDの交点をPとする。
(1)三角形APBの外接円の半径をR1、三角形APDの外接円の半径をR2とするとき、R1/R2の値を求めよ。
(2)ACの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
円に内接する四角形の性質より、向かい合う角の和は180°である。
∠ABC + ∠ADC = 180°
∠BAD + ∠BCD = 180°
ここで、∠APBと∠APDは対頂角なので、∠APB = ∠APDである。
正弦定理より、三角形APBにおいて、
ABsinAPB=2R1\frac{AB}{\sin{∠APB}} = 2R_1
三角形APDにおいて、
ADsinAPD=2R2\frac{AD}{\sin{∠APD}} = 2R_2
よって、
R1=AB2sinAPBR_1 = \frac{AB}{2\sin{∠APB}}
R2=AD2sinAPDR_2 = \frac{AD}{2\sin{∠APD}}
したがって、
R1R2=AB2sinAPBAD2sinAPD=ABAD=52\frac{R_1}{R_2} = \frac{\frac{AB}{2\sin{∠APB}}}{\frac{AD}{2\sin{∠APD}}} = \frac{AB}{AD} = \frac{5}{2}
(2)
余弦定理より、三角形ABCにおいて、
AC2=AB2+BC22ABBCcosABCAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2AB \cdot BC \cdot \cos{∠ABC}
AC2=52+42254cosABC=4140cosABCAC^2 = 5^2 + 4^2 - 2 \cdot 5 \cdot 4 \cdot \cos{∠ABC} = 41 - 40\cos{∠ABC}
三角形ADCにおいて、
AC2=AD2+CD22ADCDcosADCAC^2 = AD^2 + CD^2 - 2AD \cdot CD \cdot \cos{∠ADC}
AC2=22+42224cosADC=2016cosADCAC^2 = 2^2 + 4^2 - 2 \cdot 2 \cdot 4 \cdot \cos{∠ADC} = 20 - 16\cos{∠ADC}
四角形ABCDは円に内接するので、∠ABC + ∠ADC = 180°より、∠ADC = 180° - ∠ABCである。
cosADC=cos(180°ABC)=cosABC\cos{∠ADC} = \cos{(180° - ∠ABC)} = -\cos{∠ABC}
よって、AC2=2016(cosABC)=20+16cosABCAC^2 = 20 - 16(-\cos{∠ABC}) = 20 + 16\cos{∠ABC}
4140cosABC=20+16cosABC41 - 40\cos{∠ABC} = 20 + 16\cos{∠ABC}
21=56cosABC21 = 56\cos{∠ABC}
cosABC=2156=38\cos{∠ABC} = \frac{21}{56} = \frac{3}{8}
AC2=20+16cosABC=20+1638=20+6=26AC^2 = 20 + 16\cos{∠ABC} = 20 + 16 \cdot \frac{3}{8} = 20 + 6 = 26
AC=26AC = \sqrt{26}

3. 最終的な答え

(1) R1R2=52\frac{R_1}{R_2} = \frac{5}{2}
(2) AC=26AC = \sqrt{26}

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