円 $x^2 + y^2 - 4x - 8y + 15 = 0$ と直線 $y = ax + 1$ が異なる2点A, Bで交わっている。 (1) $a$ の値の範囲を求める。 (2) 弦ABの長さが最大になるときの $a$ の値を求める。 (3) 弦ABの長さが2になるときの $a$ の値を求める。

幾何学直線点と直線の距離二次不等式
2025/6/21

1. 問題の内容

x2+y24x8y+15=0x^2 + y^2 - 4x - 8y + 15 = 0 と直線 y=ax+1y = ax + 1 が異なる2点A, Bで交わっている。
(1) aa の値の範囲を求める。
(2) 弦ABの長さが最大になるときの aa の値を求める。
(3) 弦ABの長さが2になるときの aa の値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、円の方程式を平方完成する。
x24x+y28y+15=0x^2 - 4x + y^2 - 8y + 15 = 0
(x2)24+(y4)216+15=0(x - 2)^2 - 4 + (y - 4)^2 - 16 + 15 = 0
(x2)2+(y4)2=5(x - 2)^2 + (y - 4)^2 = 5
これは中心 (2,4)(2, 4)、半径 5\sqrt{5} の円である。
直線 y=ax+1y = ax + 1 と円が異なる2点で交わる条件は、円の中心と直線の距離 dd が半径 5\sqrt{5} より小さいことである。
直線の方程式を変形して axy+1=0ax - y + 1 = 0 とする。
点と直線の距離の公式より、
d=a(2)4+1a2+(1)2=2a3a2+1d = \frac{|a(2) - 4 + 1|}{\sqrt{a^2 + (-1)^2}} = \frac{|2a - 3|}{\sqrt{a^2 + 1}}
d<5d < \sqrt{5} より、
2a3a2+1<5\frac{|2a - 3|}{\sqrt{a^2 + 1}} < \sqrt{5}
2a3<5(a2+1)|2a - 3| < \sqrt{5(a^2 + 1)}
(2a3)2<5(a2+1)(2a - 3)^2 < 5(a^2 + 1)
4a212a+9<5a2+54a^2 - 12a + 9 < 5a^2 + 5
0<a2+12a40 < a^2 + 12a - 4
a2+12a4>0a^2 + 12a - 4 > 0
解の公式より、a=12±144+162=12±1602=12±4102=6±210a = \frac{-12 \pm \sqrt{144 + 16}}{2} = \frac{-12 \pm \sqrt{160}}{2} = \frac{-12 \pm 4\sqrt{10}}{2} = -6 \pm 2\sqrt{10}
したがって、a<6210a < -6 - 2\sqrt{10} または a>6+210a > -6 + 2\sqrt{10}
(2)
弦ABの長さが最大になるのは、直線が円の中心を通るときである。
y=ax+1y = ax + 1(2,4)(2, 4) を通るとき、
4=2a+14 = 2a + 1
2a=32a = 3
a=32a = \frac{3}{2}
(3)
弦ABの長さが2のとき、中心から弦ABまでの距離を dd' とする。
三平方の定理より、(22)2+d2=(5)2(\frac{2}{2})^2 + d'^2 = (\sqrt{5})^2
1+d2=51 + d'^2 = 5
d2=4d'^2 = 4
d=2d' = 2
2a3a2+1=2\frac{|2a - 3|}{\sqrt{a^2 + 1}} = 2
2a3=2a2+1|2a - 3| = 2\sqrt{a^2 + 1}
(2a3)2=4(a2+1)(2a - 3)^2 = 4(a^2 + 1)
4a212a+9=4a2+44a^2 - 12a + 9 = 4a^2 + 4
12a=5-12a = -5
a=512a = \frac{5}{12}

3. 最終的な答え

(1) a<6210a < -6 - 2\sqrt{10} または a>6+210a > -6 + 2\sqrt{10}
(2) a=32a = \frac{3}{2}
(3) a=512a = \frac{5}{12}

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