問題4は、化合物A, B, Cの分解過程がそれぞれ見かけ上0次、1次、2次反応のいずれかに従うとき、初濃度が10 mg/mLの場合の濃度変化が与えられている。全ての化合物について半減期は4時間である。初濃度を20 mg/mLに変えたときの、各化合物の半減期を求める問題である。

応用数学化学反応速度論半減期0次反応1次反応2次反応
2025/6/21
## 問題の解答

1. 問題の内容

問題4は、化合物A, B, Cの分解過程がそれぞれ見かけ上0次、1次、2次反応のいずれかに従うとき、初濃度が10 mg/mLの場合の濃度変化が与えられている。全ての化合物について半減期は4時間である。初濃度を20 mg/mLに変えたときの、各化合物の半減期を求める問題である。

2. 解き方の手順

* **化合物A (0次反応)**
0次反応では、反応速度は濃度に依存しない。したがって、速度定数kkは一定である。
半減期t1/2t_{1/2}は、t1/2=[A]02kt_{1/2} = \frac{[A]_0}{2k}で表される。ここで、[A]0[A]_0は初期濃度である。
初濃度が10 mg/mLのとき、t1/2=4t_{1/2} = 4時間であるから、4=102k4 = \frac{10}{2k}より、k=108=1.25k = \frac{10}{8} = 1.25 mg/mL/hとなる。
初濃度が20 mg/mLのとき、t1/2=202×1.25=202.5=8t_{1/2} = \frac{20}{2 \times 1.25} = \frac{20}{2.5} = 8時間となる。
* **化合物B (1次反応)**
1次反応では、反応速度は濃度に比例する。半減期t1/2t_{1/2}は、t1/2=ln2kt_{1/2} = \frac{ln 2}{k}で表される。ここで、kkは速度定数である。
1次反応の半減期は初期濃度に依存しないため、初濃度が変化しても半減期は変わらない。したがって、初濃度が20 mg/mLの場合でも半減期は4時間である。
* **化合物C (2次反応)**
2次反応では、反応速度は濃度の2乗に比例する。半減期t1/2t_{1/2}は、t1/2=1k[C]0t_{1/2} = \frac{1}{k[C]_0}で表される。ここで、kkは速度定数、[C]0[C]_0は初期濃度である。
初濃度が10 mg/mLのとき、t1/2=4t_{1/2} = 4時間であるから、4=1k×104 = \frac{1}{k \times 10}より、k=140k = \frac{1}{40} mL/mg/hとなる。
初濃度が20 mg/mLのとき、t1/2=1140×20=112=2t_{1/2} = \frac{1}{\frac{1}{40} \times 20} = \frac{1}{\frac{1}{2}} = 2時間となる。

3. 最終的な答え

A = (8) h
B = (4) h
C = (2) h

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