(1) 均衡価格と均衡数量を求める。
需要曲線と供給曲線を連立させて解く。
−3P+2400=5P X=5×300=1500 均衡価格は300、均衡数量は1500である。
(2) 上限価格が150の場合の取引量を求める。
上限価格が150なので、供給量は X=5×150=750 となる。 需要量は X=−3×150+2400=−450+2400=1950 となる。 取引量は供給量によって制約されるので、取引量は750となる。
(3) 消費者余剰を求める。
上限価格が150のときの需要量を求めた。X=1950 需要曲線から、X=1950の時の価格を求める。 1950=−3P+2400 需要曲線とP軸との交点、X=0の時、0=−3P+2400より、P=800 消費者余剰は、(800−150)×750/2=650×750/2=243750 となる。 (4) 生産者余剰を求める。
上限価格が150のときの供給量は750。
供給曲線とP軸との交点、X=0の時、0=5Pより、P=0 生産者余剰は、150×750/2=56250 となる。 (5) 死荷重損失を求める。
上限価格がないときの消費者余剰:(800−300)×1500/2=500×1500/2=375000 上限価格がないときの生産者余剰:300×1500/2=225000 上限価格がないときの総余剰:375000+225000=600000 上限価格があるときの総余剰:243750+56250=300000 死荷重損失は、600000−300000=300000 もしくは、上限価格における需要量 (X=1950) と、均衡価格 (P=300) における供給量 (X=1500) の差である (1950−750=1200,1500−750=750) 。 上限価格における需要に対応する価格は150、上限価格における供給に対応する価格は150。
死荷重損失は、(300−150)×(1950−750)/2+(300−0)×(1500−750)/2=150×1200/2+300×750/2=90000+112500=202500. (補足)
上限価格が設定された場合、供給量で取引量が決まる。
上限価格がない場合に比べ、消費者余剰は増加、生産者余剰は減少する。