$a$を正の定数とし、関数$f(x) = -x^2 + 2x$($0 \le x \le a$)の最小値を$m(a)$とします。放物線$f(x)$の頂点と軸、区間$[0, a]$の中央の値を求め、軸と区間の中央の値の大小で場合分けして、$m(a)$を求めます。

代数学二次関数最大・最小平方完成場合分け
2025/6/21

1. 問題の内容

aaを正の定数とし、関数f(x)=x2+2xf(x) = -x^2 + 2x0xa0 \le x \le a)の最小値をm(a)m(a)とします。放物線f(x)f(x)の頂点と軸、区間[0,a][0, a]の中央の値を求め、軸と区間の中央の値の大小で場合分けして、m(a)m(a)を求めます。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x)を平方完成します。
f(x)=x2+2x=(x22x)=(x22x+11)=(x1)2+1f(x) = -x^2 + 2x = -(x^2 - 2x) = -(x^2 - 2x + 1 - 1) = -(x-1)^2 + 1
したがって、頂点は(1,1)(1, 1)、軸はx=1x = 1です。
区間0xa0 \le x \le aの中央はx=a2x = \frac{a}{2}です。
(i) 0<a<20 < a < 2のとき、つまりa2<1\frac{a}{2} < 1のとき、区間[0,a][0, a]f(x)f(x)は単調減少であるため、x=ax = aで最小値をとります。
m(a)=f(a)=a2+2am(a) = f(a) = -a^2 + 2a
m(a)=a2+2a+0m(a) = -a^2 + 2a + 0
(ii) a2a \ge 2のとき、つまりa21\frac{a}{2} \ge 1のとき、区間[0,a][0, a]f(x)f(x)x=1x=1のときに最小値をとります。01a0 \le 1 \le aなので、m(a)=f(0)m(a) = f(0)です。
x=1x=1を含んでいるので最小値は頂点ではなく区間の端点になります。
xxの定義域は0xa0 \le x \le aなので、軸x=1x=1が定義域に入っているか否かで場合分けを行います。
* 軸が定義域に入っている場合(a1)(a \ge 1)
f(x)=(x1)2+1f(x) = -(x-1)^2 + 1よりx=1x=1で最大値11をとります。
f(0)=0f(0) = 0
f(a)=a2+2af(a) = -a^2 + 2a
最小値m(a)m(a)は、a2a \ge 2のとき、x=0x=0のときの値である00を取ります。
* 軸が定義域に入っていない場合(0<a<1)(0 < a < 1)
f(x)=(x1)2+1f(x) = -(x-1)^2 + 1よりx=1x=1で最大値11をとります。
f(0)=0f(0) = 0
f(a)=a2+2af(a) = -a^2 + 2a
0<a<10<a<1においては、単調減少のため、x=ax=aのときに最小値a2+2a-a^2+2aをとります。
f(x)f(x)x=1x=1を軸とする上に凸のグラフなので、a2a \ge 2のとき、区間[0,a][0, a]における最小値は、x=ax = a で取るf(a)=a2+2af(a) = -a^2 + 2a と、x=0x = 0 で取る f(0)=0f(0) = 0 のいずれかになります。
f(a)=0f(a) = 0 となるのは、a=0,2a = 0, 2 のときであるため、a2a \ge 2 の範囲では、f(a)0=f(0)f(a) \le 0 = f(0) となり、m(a)=a2+2am(a) = -a^2 + 2aとなります。
(i) 0<a<20 < a < 2のとき、m(a)=a2+2am(a) = -a^2 + 2a
(ii) a2a \ge 2のとき、m(a)=a2+2am(a) = -a^2 + 2a

3. 最終的な答え

ア: (1, 1)
イ: 1
ウ: a/2
エ: 2
オ: -1
カ: 2
キ: 0
ク: -1
ケ: 2
コ: 0

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はい、承知いたしました。画像にある数学の問題を解いていきます。

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