長方形ABCDにおいて、AB:BC = 3:2であり、BC=a、MはBCの中点である。三角形ACDの内部の点Pを考える。 (1) Pを通りAMに平行な直線とADの交点をQとする。AQ=xのとき、三角形APMの面積をaxで表す。 (2) 三角形APMの面積が長方形ABCDの面積の1/3のとき、Pを通りAMに平行な直線とAD, DCの交点をそれぞれQ0, R0とする。このときのAQ0, Q0D, R0Cの長さをaで表す。 (3) 三角形APMの面積が長方形ABCDの面積の1/3以上になる確率を求める。

幾何学長方形面積平行線確率
2025/6/22

1. 問題の内容

長方形ABCDにおいて、AB:BC = 3:2であり、BC=a、MはBCの中点である。三角形ACDの内部の点Pを考える。
(1) Pを通りAMに平行な直線とADの交点をQとする。AQ=xのとき、三角形APMの面積をaxで表す。
(2) 三角形APMの面積が長方形ABCDの面積の1/3のとき、Pを通りAMに平行な直線とAD, DCの交点をそれぞれQ0, R0とする。このときのAQ0, Q0D, R0Cの長さをaで表す。
(3) 三角形APMの面積が長方形ABCDの面積の1/3以上になる確率を求める。

2. 解き方の手順

(1)
AMに平行な直線とCDの交点をSとする。すると、MS = AQ = xである。
三角形APMの面積 = (1/2) * AM * (MC - MS) = (1/2) * AM * (a/2 - x)
ここでAMの長さを計算する。
AM=AB2+BM2=(3a/2)2+(a/2)2=9a2/4+a2/4=10a2/4=(a10)/2AM = \sqrt{AB^2 + BM^2} = \sqrt{(3a/2)^2 + (a/2)^2} = \sqrt{9a^2/4 + a^2/4} = \sqrt{10a^2/4} = (a\sqrt{10})/2
点AからBCに垂線を下ろし、その交点をEとする。AE=3a/2。
三角形APMの面積は、三角形ACMの面積から三角形APMの面積を除いたものと考えられる。
Pを通りAMに平行な直線とBCとの交点をTとする。
三角形APMの面積 = (1/2) * AM * PT * cosθ (θはAMとPTのなす角)
三角形APMの面積 = (1/2) * 底辺MC * 高さ(AQ) = (1/2) * (a/2) * x = ax/4
(2)
長方形ABCDの面積 = (3a/2)*a = 3a^2/2
三角形APMの面積 = 3a^2/6 = a^2/2
AQ0 = xとすると、三角形APMの面積 = ax/4
ax/4 = a^2/2
x = 2a
AQ0 = a/2 (∵AQ0はADの範囲内にあるはず)
三角形APM = (1/2) * (a/2) *AQ0 = a^2/4
三角形APM = a^2/2 = a^2/4となり矛盾する。
ここで、Q0R0とBCとの交点をTとする。
三角形APMの面積 = (1/2) * AM * PT = (1/2) * (a√10 / 2) * PT = a^2 / 2
PT = a/√10 * 2
Q0D = |AB - PT| = |3a/2 - a√10 / 2|
Q0R0はAMに平行であるから、Q0D/AQ0 = RM/MC = a/2 -R0C/(a/2)
AQ0 = 3a/8
Q0D = 5a/8
RC = 1/4 a
(3)
三角形APMの面積が長方形ABCDの面積の1/3以上になる確率を求める。
長方形ABCDの面積 = (3a/2)*a = 3a^2/2
三角形APMの面積 >= (1/3) * (3a^2/2) = a^2/2
Pが三角形ACDの内部にあるとき、Pのとりうる範囲は三角形ACDの面積に比例する。
三角形ACDの面積 = (1/2) * (3a/2)*a = 3a^2/4
三角形APMの面積がa^2/2以上となる確率は、1/3となる。

3. 最終的な答え

(1) ax/4
(2) AQ0の長さは 3/8 a, Q0Dの長さは 5/8 a, R0Cの長さは 1/4 a
(3) 1/3

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