(1) 一辺の長さが1の正四面体ABCDがあり、三角形BCDの重心をPとする。点Gは $\overrightarrow{AG} = \frac{\overrightarrow{AB} + \overrightarrow{AC} + \overrightarrow{AD}}{4}$ を満たす。 (ア) 線分AGの長さを求めよ。 (イ) 3点A, G, Pは同一直線上にあることを示せ。 (ウ) AG:GP を求めよ。 (エ) cos∠AGB の値を求めよ。 (2) 座標空間において、点A(1, 2, 0), B(2, 3, -1)をとり、2点A, Bを通る直線をlとする。実数tが定める点P(t, -t, 3t) に対して、直線l上に点Qを、線分PQと直線lが直交するようにとる。 (ア) 点Qの座標をtを用いて表せ。 (イ) tを変化させるとき、線分PQの長さが最小となるようなtの値を求めよ。
2025/6/22
1. 問題の内容
(1) 一辺の長さが1の正四面体ABCDがあり、三角形BCDの重心をPとする。点Gは を満たす。
(ア) 線分AGの長さを求めよ。
(イ) 3点A, G, Pは同一直線上にあることを示せ。
(ウ) AG:GP を求めよ。
(エ) cos∠AGB の値を求めよ。
(2) 座標空間において、点A(1, 2, 0), B(2, 3, -1)をとり、2点A, Bを通る直線をlとする。実数tが定める点P(t, -t, 3t) に対して、直線l上に点Qを、線分PQと直線lが直交するようにとる。
(ア) 点Qの座標をtを用いて表せ。
(イ) tを変化させるとき、線分PQの長さが最小となるようなtの値を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) (ア)
より、
正四面体なので、
また、
同様に、
よって、
したがって、
(1) (イ)
よって、
したがって、3点A, G, Pは同一直線上にある。
(1) (ウ)
より、
(1) (エ)
(2) (ア)
直線lの方向ベクトルは
直線l上の点Qは、Q = A + s = (1+s, 2+s, -s) と表せる。
より、
よって、Q = (1+(-1-t), 2+(-1-t), -(-1-t)) = (-t, 1-t, 1+t)
(2) (イ)
PQの長さが最小となるのは、 のとき。
3. 最終的な答え
(1) (ア)
(1) (イ) 3点A, G, Pは同一直線上にある。(証明済み)
(1) (ウ) 3:1
(1) (エ)
(2) (ア) (-t, 1-t, 1+t)
(2) (イ)