与えられた連立方程式 $xy = 128$ と $\log_a x \cdot \log_a y = \frac{28}{45}$ を満たす実数 $x, y$ について、いくつかの空欄を埋め、最終的に $x$ と $y$ の値を求める問題です。ただし、$x \le y$ とし、$a > 0$, $a \ne 1$, $x \ne a$ です。

代数学対数連立方程式二次方程式指数
2025/6/22

1. 問題の内容

与えられた連立方程式 xy=128xy = 128logaxlogay=2845\log_a x \cdot \log_a y = \frac{28}{45} を満たす実数 x,yx, y について、いくつかの空欄を埋め、最終的に xxyy の値を求める問題です。ただし、xyx \le y とし、a>0a > 0, a1a \ne 1, xax \ne a です。

2. 解き方の手順

(1) まず、xy=128xy=128 から x,yx,y の範囲を絞ります。
xy=128xy = 128xyx \le y より、x2xy=128x^2 \le xy = 128 なので x128=82x \le \sqrt{128} = 8\sqrt{2}。また、x>0x>0 です。xax \neq a より、xxaa と異なる正の数です。
(2) 次に、X=logaxX = \log_a x, Y=logayY = \log_a y とおくと、logaxlogay=2845\log_a x \cdot \log_a y = \frac{28}{45}XY=2845XY = \frac{28}{45} となります。loga(xy)=logax+logay=X+Y\log_a(xy) = \log_a x + \log_a y = X+Y ですから、loga(128)=loga(27)=7loga2\log_a(128) = \log_a(2^7) = 7\log_a 2 なので、X+Y=7loga2X+Y = 7\log_a 2 となります。
(3) X+Y=7loga2X+Y = 7\log_a 2 なので、ウ は 7loga27\log_a 2 です。
XY=2845XY = \frac{28}{45} なので、カ は 2845\frac{28}{45} です。
(4) X,YX, Y を解にもつ2次方程式は、 t2(X+Y)t+XY=0t^2 - (X+Y)t + XY = 0 なので、t27(loga2)t+2845=0t^2 - 7(\log_a 2) t + \frac{28}{45} = 0 となります。よって、キ は t27(loga2)t+2845=0t^2 - 7(\log_a 2) t + \frac{28}{45} = 0 です。
t=7loga2±(7loga2)24(28/45)2t = \frac{7\log_a 2 \pm \sqrt{(7\log_a 2)^2 - 4(28/45)}}{2}
X=logax,Y=logayX = \log_a x, Y = \log_a y となっているので、
logax=7loga2(7loga2)2112/452\log_a x = \frac{7\log_a 2 - \sqrt{(7\log_a 2)^2 - 112/45}}{2}
logay=7loga2+(7loga2)2112/452\log_a y = \frac{7\log_a 2 + \sqrt{(7\log_a 2)^2 - 112/45}}{2}
この連立方程式を解くことは難しいです。
しかし、問題文から、まずア~コを埋める部分があります。
xy=128xy = 128より、 x=128yx=\frac{128}{y}。logの条件から、0<x<10<x<1または1<x1<xです。同様に0<y<10<y<1または1<y1<yです。

3. 最終的な答え

ウ: 7loga27\log_a 2
カ: 2845\frac{28}{45}

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