(1) 2次方程式 $x^2 + (a+1)x + 3(a+1) = 0$ が実数解をもたないとき、定数 $a$ の値の範囲を求める。 (2) 2次方程式 $(k+8)x^2 - 6x + k = 0$ が異なる2つの実数解をもつような最小の整数 $k$ の値を求める。

代数学二次方程式判別式不等式実数解
2025/6/22

1. 問題の内容

(1) 2次方程式 x2+(a+1)x+3(a+1)=0x^2 + (a+1)x + 3(a+1) = 0 が実数解をもたないとき、定数 aa の値の範囲を求める。
(2) 2次方程式 (k+8)x26x+k=0(k+8)x^2 - 6x + k = 0 が異なる2つの実数解をもつような最小の整数 kk の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 2次方程式が実数解をもたない条件は、判別式 DDD<0D < 0 であること。
D=(a+1)2413(a+1)D = (a+1)^2 - 4 \cdot 1 \cdot 3(a+1)
D=(a+1)212(a+1)D = (a+1)^2 - 12(a+1)
D=(a+1)(a+112)=(a+1)(a11)D = (a+1)(a+1-12) = (a+1)(a-11)
D<0D < 0 より (a+1)(a11)<0(a+1)(a-11) < 0
1<a<11-1 < a < 11
(2) 2次方程式が異なる2つの実数解をもつ条件は、判別式 D>0D > 0 であること。
ただし、 k+8=0k+8 = 0 つまり k=8k=-8 のときは2次方程式にならないので、その場合を考える必要がある。
k=8k=-8 のとき、6x8=0-6x-8=0 となり、x=43x = -\frac{4}{3} という一つの実数解を持つのみなので、k8k \neq -8 である。
D=(6)24(k+8)k=364k232k=4(k2+8k9)D = (-6)^2 - 4(k+8)k = 36 - 4k^2 - 32k = -4(k^2 + 8k - 9)
D=4(k+9)(k1)D = -4(k+9)(k-1)
D>0D > 0 より、4(k+9)(k1)>0-4(k+9)(k-1) > 0
(k+9)(k1)<0(k+9)(k-1) < 0
9<k<1-9 < k < 1
k8k \neq -8 より、kk9<k<1-9 < k < 1 の範囲の整数。
すなわち k=7,6,,1,0k = -7, -6, \dots, -1, 0
最小の整数 kk7-7 である。

3. 最終的な答え

(1) 1<a<11-1 < a < 11
(2) k=7k = -7

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