$a, b$ は実数とする。次の (1)〜(5) のそれぞれについて、左側の条件が右側の条件であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、あるいは必要条件でも十分条件でもないかを判断し、選択肢の中から適切なものを選ぶ問題です。
2025/6/22
1. 問題の内容
は実数とする。次の (1)〜(5) のそれぞれについて、左側の条件が右側の条件であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、あるいは必要条件でも十分条件でもないかを判断し、選択肢の中から適切なものを選ぶ問題です。
2. 解き方の手順
(1) かつ は、 かつ であるための条件を考える。
かつ ならば、 かつ は明らかに成り立つ。
しかし、 かつ であっても、 かつ とは限らない。例えば、 の場合、 であるから 両方負になることはない。もし、と仮定すると、も負になり、となり矛盾する。したがって、かつであるためには、かつが必要である。
したがって、 かつ は、 かつ であるための必要条件であるが、十分条件ではない。 答えは ①
(2) かつ は、 かつ であるための条件を考える。
かつ ならば、 かつ は明らかに成り立つ。
逆に、 かつ であっても、 かつ とは限らない。例えば、 の場合、 かつ を満たすが、 ではない。
したがって、 かつ は、 かつ であるための十分条件であるが、必要条件ではない。答えは ②
(3) は、 であるための条件を考える。
ならば、 は明らかに成り立つ。
逆に、 ならば、 も成り立つ。なぜならば、 であり、 は実数なので、 となるには、である必要があるため、 が成立する。
したがって、 は、 であるための必要十分条件である。答えは ③
(4) は、 であるための条件を考える。
であっても、 とは限らない。例えば、 の場合、 は成り立つが、 であるから、 となる。
逆に、 であっても、 とは限らない。例えば、 の場合、 であるから、 は成り立つが、 となる。
したがって、 は、 であるための必要条件でも十分条件でもない。答えは ④
(5) は、 であるための条件を考える。
であっても、 とは限らない。例えば、 の場合、 であるから、 は成り立つが、 となる。
逆に、 であっても、 とは限らない。もし、なら、だが、
したがって、 は、 であるための必要条件でも十分条件でもない。答えは ④
3. 最終的な答え
(1) ①
(2) ②
(3) ③
(4) ④
(5) ④