格子状の道がある町において、以下の3つの条件でのA地点からB地点までの最短経路の数を求める問題です。 (1) AからBまで行く経路の数 (2) AからCを通ってBまで行く経路の数 (3) AからCを通らずにBまで行く経路の数

離散数学組み合わせ最短経路格子状の道二項係数
2025/6/22
## 問題1

1. 問題の内容

格子状の道がある町において、以下の3つの条件でのA地点からB地点までの最短経路の数を求める問題です。
(1) AからBまで行く経路の数
(2) AからCを通ってBまで行く経路の数
(3) AからCを通らずにBまで行く経路の数

2. 解き方の手順

(1) AからBまで行く経路の数
AからBまでの最短経路は、右に4回、上に3回移動する必要があります。
したがって、最短経路の総数は、7回の移動のうち右方向への移動4回を選ぶ組み合わせの数で計算できます。
これは二項係数で表され、(74) {7 \choose 4} となります。
(74)=7!4!3!=7×6×53×2×1=35 {7 \choose 4} = \frac{7!}{4!3!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35
(2) AからCを通ってBまで行く経路の数
AからCまでの最短経路は、右に2回、上に1回移動する必要があります。
CからBまでの最短経路は、右に2回、上に2回移動する必要があります。
AからCまでの経路数は、3回の移動のうち右方向への移動2回を選ぶ組み合わせの数で計算できます。
これは二項係数で表され、(32) {3 \choose 2} となります。
(32)=3!2!1!=3 {3 \choose 2} = \frac{3!}{2!1!} = 3
CからBまでの経路数は、4回の移動のうち右方向への移動2回を選ぶ組み合わせの数で計算できます。
これは二項係数で表され、(42) {4 \choose 2} となります。
(42)=4!2!2!=4×32×1=6 {4 \choose 2} = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6
したがって、AからCを通ってBまで行く経路の数は、3×6=18 3 \times 6 = 18 となります。
(3) AからCを通らずにBまで行く経路の数
AからBまでの経路数から、AからCを通ってBまで行く経路数を引けば、AからCを通らずにBまで行く経路数が求まります。
3518=17 35 - 18 = 17

3. 最終的な答え

(1) AからBまで行く経路の数:35通り
(2) AからCを通ってBまで行く経路の数:18通り
(3) AからCを通らずにBまで行く経路の数:17通り
## 問題2

1. 問題の内容

格子状の道がある町において、以下の3つの条件でのA地点からB地点までの最短経路の数を求める問題です。
(1) AからBまで行く経路の数
(2) AからCD間を通ってBまで行く経路の数
(3) AからCD間を通らずにBまで行く経路の数

2. 解き方の手順

(1) AからBまで行く経路の数
AからBまでの最短経路は、右に4回、上に3回移動する必要があります。
したがって、最短経路の総数は、7回の移動のうち右方向への移動4回を選ぶ組み合わせの数で計算できます。
これは二項係数で表され、(74) {7 \choose 4} となります。
(74)=7!4!3!=7×6×53×2×1=35 {7 \choose 4} = \frac{7!}{4!3!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35
(2) AからCD間を通ってBまで行く経路の数
AからCまでの最短経路は、右に1回、上に2回移動する必要があります。
DからBまでの最短経路は、右に3回、上に1回移動する必要があります。
AからCまでの経路数は、3回の移動のうち右方向への移動1回を選ぶ組み合わせの数で計算できます。
これは二項係数で表され、(31) {3 \choose 1} となります。
(31)=3!1!2!=3 {3 \choose 1} = \frac{3!}{1!2!} = 3
CからDへは1通り
DからBまでの経路数は、4回の移動のうち右方向への移動3回を選ぶ組み合わせの数で計算できます。
これは二項係数で表され、(43) {4 \choose 3} となります。
(43)=4!3!1!=4 {4 \choose 3} = \frac{4!}{3!1!} = 4
したがって、AからCD間を通ってBまで行く経路の数は、3×1×4=12 3 \times 1 \times 4 = 12 となります。
(3) AからCD間を通らずにBまで行く経路の数
AからBまでの経路数から、AからCD間を通ってBまで行く経路数を引けば、AからCD間を通らずにBまで行く経路数が求まります。
3512=23 35 - 12 = 23

3. 最終的な答え

(1) AからBまで行く経路の数:35通り
(2) AからCD間を通ってBまで行く経路の数:12通り
(3) AからCD間を通らずにBまで行く経路の数:23通り

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