問題8は、以下の集合に関する定義を述べる問題です。 (1) 集合Aと集合Bが対等である。 (2) 集合Aが有限集合である。集合Bが無限集合である。 (3) 集合Aが可算集合である。集合Bが高々可算である。集合Cが非可算集合である。 (4) 集合Xのベキ集合 $\mathcal{P}(X)$。
2025/7/8
1. 問題の内容
問題8は、以下の集合に関する定義を述べる問題です。
(1) 集合Aと集合Bが対等である。
(2) 集合Aが有限集合である。集合Bが無限集合である。
(3) 集合Aが可算集合である。集合Bが高々可算である。集合Cが非可算集合である。
(4) 集合Xのベキ集合 。
2. 解き方の手順
各定義を以下に示します。
(1) 集合Aと集合Bが対等である:
集合Aから集合Bへの全単射(一対一対応)が存在するとき、集合Aと集合Bは対等であるといいます。記号では と表します。
(2) 集合Aが有限集合である:
ある自然数 が存在して、集合Aから集合 への全単射が存在するとき、集合Aは有限集合であるといいます。
集合Bが無限集合である:
集合Bが有限集合でないとき、集合Bは無限集合であるといいます。
(3) 集合Aが可算集合である:
集合Aから自然数全体の集合 への全単射が存在するとき、集合Aは可算集合であるといいます。
集合Bが高々可算である:
集合Bが有限集合であるか、または可算集合であるとき、集合Bは高々可算であるといいます。
集合Cが非可算集合である:
集合Cが高々可算でないとき、集合Cは非可算集合であるといいます。
(4) 集合Xのベキ集合 :
集合Xのベキ集合 とは、集合Xの部分集合全体の集合です。つまり、
となります。
3. 最終的な答え
(1) 集合Aと集合Bが対等である:集合Aから集合Bへの全単射が存在する。
(2) 集合Aが有限集合である:ある自然数 が存在して、集合Aから への全単射が存在する。集合Bが無限集合である:集合Bが有限集合でない。
(3) 集合Aが可算集合である:集合Aから自然数全体の集合 への全単射が存在する。集合Bが高々可算である:集合Bが有限集合であるか、または可算集合である。集合Cが非可算集合である:集合Cが高々可算でない。
(4) 集合Xのベキ集合 :