いくつか場合の数を求める問題が掲載されています。 具体的には、組み合わせ(Combination)の計算、ケーキの選び方、コインの表裏の出方、正六角形に関する問題、果物の選び方、男女の選び方、カードの選び方、平行四辺形の個数、生徒のグループ分けに関する問題です。

離散数学組み合わせ場合の数順列二項係数重複組合せ
2025/7/9

1. 問題の内容

いくつか場合の数を求める問題が掲載されています。
具体的には、組み合わせ(Combination)の計算、ケーキの選び方、コインの表裏の出方、正六角形に関する問題、果物の選び方、男女の選び方、カードの選び方、平行四辺形の個数、生徒のグループ分けに関する問題です。

2. 解き方の手順

問題55:
6回コインを投げて表が2回出る場合の数は、6回の中から表が出る2回を選ぶ組み合わせの数に等しいです。組み合わせの公式 C(n,k)=n!k!(nk)!C(n, k) = \frac{n!}{k!(n-k)!} を用いて計算します。
C(6,2)=6!2!(62)!=6!2!4!=6×52×1=15C(6, 2) = \frac{6!}{2!(6-2)!} = \frac{6!}{2!4!} = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15
問題59(1):
正六角形の頂点を結んでできる三角形の個数は、正六角形の6個の頂点から3個を選ぶ組み合わせの数に等しいです。
C(6,3)=6!3!(63)!=6!3!3!=6×5×43×2×1=20C(6, 3) = \frac{6!}{3!(6-3)!} = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20
問題61:
りんご、なし、かきを含む10種類のくだものの中から5種類を選ぶとき、りんご、なし、かきがすべて含まれるようにするには、残りの7種類のくだものから2種類を選ぶことになります。
C(7,2)=7!2!(72)!=7!2!5!=7×62×1=21C(7, 2) = \frac{7!}{2!(7-2)!} = \frac{7!}{2!5!} = \frac{7 \times 6}{2 \times 1} = 21
問題62:
男子6人、女子4人から3人を選ぶとき、男子2人、女子1人となる選び方は、男子6人から2人を選び、かつ女子4人から1人を選ぶ組み合わせの数に等しいです。
男子を選ぶ組み合わせ: C(6,2)=6!2!4!=6×52×1=15C(6, 2) = \frac{6!}{2!4!} = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15
女子を選ぶ組み合わせ: C(4,1)=4!1!3!=4C(4, 1) = \frac{4!}{1!3!} = 4
よって、求める組み合わせの数は 15×4=6015 \times 4 = 60
問題63:
1から11までの数(奇数6個、偶数5個)が書かれたカード11枚から5枚を選ぶとき、2枚が偶数、3枚が奇数となる選び方は、偶数5個から2個を選び、かつ奇数6個から3個を選ぶ組み合わせの数に等しいです。
偶数を選ぶ組み合わせ: C(5,2)=5!2!3!=5×42×1=10C(5, 2) = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
奇数を選ぶ組み合わせ: C(6,3)=6!3!3!=6×5×43×2×1=20C(6, 3) = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20
よって、求める組み合わせの数は 10×20=20010 \times 20 = 200
問題65:
横に4本の平行線、斜めに3本の平行線があるとき、これらの平行線で囲まれる平行四辺形の個数は、横の平行線から2本を選び、かつ斜めの平行線から2本を選ぶ組み合わせの数に等しいです。
横の平行線を選ぶ組み合わせ: C(4,2)=4!2!2!=4×32×1=6C(4, 2) = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6
斜めの平行線を選ぶ組み合わせ: C(3,2)=3!2!1!=3C(3, 2) = \frac{3!}{2!1!} = 3
よって、求める平行四辺形の個数は 6×3=186 \times 3 = 18
問題68(1):
9人の生徒を5人と4人の2組に分ける分け方は、C(9,5)C(9, 5)で計算できます。残りの4人は自動的にもう片方の組になるため、C(4,4)C(4, 4)を掛ける必要はありません。
C(9,5)=9!5!4!=9×8×7×64×3×2×1=126C(9, 5) = \frac{9!}{5!4!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126
問題68(2):
9人の生徒を4人、3人、2人の3組に分ける分け方は、C(9,4)×C(5,3)×C(2,2)C(9, 4) \times C(5, 3) \times C(2, 2)で計算できます。
C(9,4)=9!4!5!=9×8×7×64×3×2×1=126C(9, 4) = \frac{9!}{4!5!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126
C(5,3)=5!3!2!=5×42×1=10C(5, 3) = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
C(2,2)=1C(2, 2) = 1
よって、求める分け方は 126×10×1=1260126 \times 10 \times 1 = 1260
問題69(1):
6人の生徒を3人ずつA, Bの2組に分ける分け方は、C(6,3)C(6, 3)で3人を選び、残りの3人をBに入れるだけです。
C(6,3)=6!3!3!=6×5×43×2×1=20C(6, 3) = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20
問題69(2):
6人の生徒を3人ずつ2組に分ける場合、(1)とは異なり、組に名前がないため2組の区別がありません。A, Bの区別がないので、(1)の答えを2で割ります。
202=10\frac{20}{2} = 10
問題70(1):
9人の生徒を3人ずつA, B, Cの3組に分ける分け方は、C(9,3)×C(6,3)×C(3,3)C(9, 3) \times C(6, 3) \times C(3, 3)で計算できます。
C(9,3)=9!3!6!=9×8×73×2×1=84C(9, 3) = \frac{9!}{3!6!} = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 84
C(6,3)=6!3!3!=6×5×43×2×1=20C(6, 3) = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20
C(3,3)=1C(3, 3) = 1
よって、84×20×1=168084 \times 20 \times 1 = 1680
問題70(2):
9人の生徒を3人ずつ3組に分ける分け方は、組に名前がないので、3組の区別はありません。したがって、(1)の答えを3!で割る必要があります。
16803!=16806=280\frac{1680}{3!} = \frac{1680}{6} = 280
問題71:
9人の生徒を5人、2人、2人の3組に分ける分け方は、C(9,5)×C(4,2)×C(2,2)C(9, 5) \times C(4, 2) \times C(2, 2)で計算できます。
ただし、2人の組が2つあるので、組の区別をなくすために2!で割る必要があります。
C(9,5)=9!5!4!=9×8×7×64×3×2×1=126C(9, 5) = \frac{9!}{5!4!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126
C(4,2)=4!2!2!=4×32×1=6C(4, 2) = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6
C(2,2)=1C(2, 2) = 1
よって、126×6×12!=7562=378 \frac{126 \times 6 \times 1}{2!} = \frac{756}{2} = 378

3. 最終的な答え

問題55: 15通り
問題59(1): 20個
問題61: 21通り
問題62: 60通り
問題63: 200通り
問題65: 18個
問題68(1): 126通り
問題68(2): 1260通り
問題69(1): 20通り
問題69(2): 10通り
問題70(1): 1680通り
問題70(2): 280通り
問題71: 378通り

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