正六角形を6個の正三角形に分割し、各三角形を異なる色で塗り分ける問題です。ただし、回転して一致する塗り方は同じものとみなします。 (1) 6色すべてを使って塗り分ける方法の数を求めます。 (2) 6色のうち、ちょうど5色を使って塗り分ける方法の数を求めます。
2025/7/9
1. 問題の内容
正六角形を6個の正三角形に分割し、各三角形を異なる色で塗り分ける問題です。ただし、回転して一致する塗り方は同じものとみなします。
(1) 6色すべてを使って塗り分ける方法の数を求めます。
(2) 6色のうち、ちょうど5色を使って塗り分ける方法の数を求めます。
2. 解き方の手順
(1) 6色すべてを使う場合
まず、中心の三角形の色を決めます。これは6通りの選び方があります。
次に、残りの5色で周りの5つの三角形を塗ります。円順列の考え方から、(5-1)! = 4! = 24 通りの塗り方があります。
したがって、6色すべてを使う塗り方は 通りです。
(2) 6色のうち、ちょうど5色を使う場合
まず、使わない1色を選びます。これは6通りの選び方があります。
次に、使う5色の中から中心の三角形の色を選びます。これは5通りの選び方があります。
残りの4色で周りの5つの三角形を塗ります。ここで、5つの三角形のうち2つの三角形が同じ色になります。
2つの同じ色を選ぶ配置を考えます。隣り合う場合と向かい合う場合があります。
i) 隣り合う場合:4色の円順列は (4-1)! = 3! = 6通り。
ii) 向かい合う場合:4色の円順列は 3! = 6通り。
ここで、同じ色が隣り合う場合は、回転によって同じになる塗り方が存在します。例えば、AABBCCCという塗り方は回転によって同じになります。
円順列の場合、(n-1)!で計算できますが、同じ色がある場合は重複が生じます。
したがって、単純に円順列で考えると誤りです。
まず、5色の選び方が 通りあります。
次に、中心の色を決めます。これは5通りです。
残りの5つの三角形を4色で塗るので、1つの色を2回使う必要があります。
2回使う色を決めます。これは4通りです。
2回使う色が隣り合う場合と向かい合う場合を考えます。
隣り合う場合、残りの3色の並べ方は3! = 6通りです。
向かい合う場合、残りの3色の並べ方は3! = 6通りです。
したがって、塗り方は
円順列ではなく直線順列で考えます。5つの三角形に色を並べる方法は 。これは4つの色を並べた後に同じ色を入れる場所を選ぶ方法と同じです。このとき5/2 = 120 /2 = 60なので、
最終的に,
最終的には 。
3. 最終的な答え
(1) 144通り
(2) 360通り