定数 $a$ が与えられたとき、3次方程式 $x^3 + x^2 - x + a = 0$ の異なる実数解の個数を求める問題です。

解析学3次方程式実数解微分増減極値グラフ
2025/6/22

1. 問題の内容

定数 aa が与えられたとき、3次方程式 x3+x2x+a=0x^3 + x^2 - x + a = 0 の異なる実数解の個数を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、関数 f(x)=x3+x2xf(x) = x^3 + x^2 - x を定義します。元の式は f(x)=af(x) = -a と書き換えられます。次に、f(x)f(x) のグラフを描き、直線 y=ay = -a との交点の数を数えることで、実数解の個数を調べます。

1. $f(x)$ の導関数を計算します。

f(x)=3x2+2x1f'(x) = 3x^2 + 2x - 1

2. $f'(x) = 0$ となる $x$ を求めます。

3x2+2x1=03x^2 + 2x - 1 = 0
(3x1)(x+1)=0(3x - 1)(x + 1) = 0
x=1,13x = -1, \frac{1}{3}

3. 増減表を作成し、$f(x)$ の極値を求めます。

x=1x = -1 のとき、f(1)=(1)3+(1)2(1)=1+1+1=1f(-1) = (-1)^3 + (-1)^2 - (-1) = -1 + 1 + 1 = 1
x=13x = \frac{1}{3} のとき、f(13)=(13)3+(13)213=127+1913=1+3927=527f(\frac{1}{3}) = (\frac{1}{3})^3 + (\frac{1}{3})^2 - \frac{1}{3} = \frac{1}{27} + \frac{1}{9} - \frac{1}{3} = \frac{1 + 3 - 9}{27} = -\frac{5}{27}
したがって、f(x)f(x)x=1x = -1 で極大値 11 をとり、x=13x = \frac{1}{3} で極小値 527-\frac{5}{27} をとります。

4. $y = f(x)$ のグラフと $y = -a$ の交点の数を調べます。

- y=ay = -a が極大値より大きい場合 (1<a1 < -a)、つまり a<1a < -1 のとき、実数解は1個です。
- y=ay = -a が極大値に等しい場合 (1=a1 = -a)、つまり a=1a = -1 のとき、実数解は2個です。
- y=ay = -a が極大値と極小値の間にある場合 (527<a<1-\frac{5}{27} < -a < 1)、つまり 1<a<527-1 < a < \frac{5}{27} のとき、実数解は3個です。
- y=ay = -a が極小値に等しい場合 (527=a-\frac{5}{27} = -a)、つまり a=527a = \frac{5}{27} のとき、実数解は2個です。
- y=ay = -a が極小値より小さい場合 (a<527-a < -\frac{5}{27})、つまり a>527a > \frac{5}{27} のとき、実数解は1個です。

3. 最終的な答え

- a<1a < -1 のとき、実数解は1個
- a=1a = -1 のとき、実数解は2個
- 1<a<527-1 < a < \frac{5}{27} のとき、実数解は3個
- a=527a = \frac{5}{27} のとき、実数解は2個
- a>527a > \frac{5}{27} のとき、実数解は1個

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