自然数の列を、第 $n$ 群が $2^{n-1}$ 個の要素を持つように群に分ける。 (1) 第 $n$ 群の最初の自然数を求める。 (2) 500が第何群の第何項かを求める。 (3) 第 $n$ 群にあるすべての自然数の和を求める。

数論数列群数列等比数列和の公式
2025/6/22

1. 問題の内容

自然数の列を、第 nn 群が 2n12^{n-1} 個の要素を持つように群に分ける。
(1) 第 nn 群の最初の自然数を求める。
(2) 500が第何群の第何項かを求める。
(3) 第 nn 群にあるすべての自然数の和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第 nn 群の最初の自然数を求める。
nn 群の最初の項は、第 n1n-1 群までの項数に1を加えたものに等しい。
kk 群の項数は 2k12^{k-1} であるから、第 n1n-1 群までの項数の合計は、
k=1n12k1=1+2+4++2n2=1(2n11)21=2n11 \sum_{k=1}^{n-1} 2^{k-1} = 1 + 2 + 4 + \dots + 2^{n-2} = \frac{1(2^{n-1} - 1)}{2-1} = 2^{n-1} - 1
したがって、第 nn 群の最初の自然数は 2n11+1=2n12^{n-1} - 1 + 1 = 2^{n-1} となる。
(2) 500が第何群の第何項かを求める。
まず、500が第何群に含まれるかを調べる。
nn 群までの項数の合計は、
k=1n2k1=1+2+4++2n1=1(2n1)21=2n1 \sum_{k=1}^{n} 2^{k-1} = 1 + 2 + 4 + \dots + 2^{n-1} = \frac{1(2^n - 1)}{2-1} = 2^n - 1
281=2552^8 - 1 = 255であり、291=5112^9 - 1 = 511であるから、500は第9群に含まれる。
第8群までの項数は255であるから、500は第9群の 500255=245500 - 255 = 245 番目の項である。
(3) 第 nn 群にあるすべての自然数の和を求める。
nn 群の最初の項は 2n12^{n-1} であり、第 nn 群の項数は 2n12^{n-1} である。
したがって、第 nn 群の最後の項は 2n1+2n11=2n12^{n-1} + 2^{n-1} - 1 = 2^n - 1 である。
nn 群の和は、初項 2n12^{n-1}、末項 2n12^n - 1、項数 2n12^{n-1} の等差数列の和であるから、
2n12(2n1+2n1)=2n2(2n1+2n1)=2n2(32n11)=322n32n2 \frac{2^{n-1}}{2} (2^{n-1} + 2^n - 1) = 2^{n-2} (2^{n-1} + 2^n - 1) = 2^{n-2} (3 \cdot 2^{n-1} - 1) = 3 \cdot 2^{2n-3} - 2^{n-2}

3. 最終的な答え

(1) 第 nn 群の最初の自然数:2n12^{n-1}
(2) 500は第何群の第何項か:第9群の第245項
(3) 第 nn 群にあるすべての自然数の和:322n32n23 \cdot 2^{2n-3} - 2^{n-2}

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