2つの方程式 $x^2 + (a+1)x + a^2 = 0$ と $x^2 + 2ax + 2a = 0$ がともに実数解を持つとき、定数 $a$ の値の範囲を求める問題です。

代数学二次方程式判別式不等式
2025/6/22

1. 問題の内容

2つの方程式 x2+(a+1)x+a2=0x^2 + (a+1)x + a^2 = 0x2+2ax+2a=0x^2 + 2ax + 2a = 0 がともに実数解を持つとき、定数 aa の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

2次方程式が実数解を持つための条件は、判別式 D0D \ge 0 となることです。それぞれの方程式について判別式を計算し、その条件から aa の範囲を求めます。
(1) x2+(a+1)x+a2=0x^2 + (a+1)x + a^2 = 0 の判別式を D1D_1 とすると、
D1=(a+1)24(1)(a2)=a2+2a+14a2=3a2+2a+1D_1 = (a+1)^2 - 4(1)(a^2) = a^2 + 2a + 1 - 4a^2 = -3a^2 + 2a + 1
D10D_1 \ge 0 となるためには、 3a2+2a+10-3a^2 + 2a + 1 \ge 0 を解きます。
両辺に -1 をかけて不等号の向きを変えます。
3a22a103a^2 - 2a - 1 \le 0
(3a+1)(a1)0(3a + 1)(a - 1) \le 0
したがって、 13a1-\frac{1}{3} \le a \le 1
(2) x2+2ax+2a=0x^2 + 2ax + 2a = 0 の判別式を D2D_2 とすると、
D2=(2a)24(1)(2a)=4a28aD_2 = (2a)^2 - 4(1)(2a) = 4a^2 - 8a
D20D_2 \ge 0 となるためには、4a28a04a^2 - 8a \ge 0 を解きます。
4a(a2)04a(a - 2) \ge 0
したがって、a0a \le 0 または a2a \ge 2
(1) と (2) の両方を満たす aa の範囲を求めます。
13a1-\frac{1}{3} \le a \le 1 かつ (a0a \le 0 または a2a \ge 2)
したがって、13a0 -\frac{1}{3} \le a \le 0

3. 最終的な答え

13a0 -\frac{1}{3} \le a \le 0

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