自然公園が川によって東西のエリアに分かれており、鹿が生息している。毎年、東エリアの鹿の1/5が西エリアに移動し、西エリアの鹿の1/3が東エリアに移動する。鹿の総数は一定であるという条件の下で、長期間後の鹿の分布を求める。

代数学連立方程式線形代数動的システム平衡状態
2025/6/22

1. 問題の内容

自然公園が川によって東西のエリアに分かれており、鹿が生息している。毎年、東エリアの鹿の1/5が西エリアに移動し、西エリアの鹿の1/3が東エリアに移動する。鹿の総数は一定であるという条件の下で、長期間後の鹿の分布を求める。

2. 解き方の手順

まず、東エリアの鹿の数をxx、西エリアの鹿の数をyyとする。鹿の総数は一定なので、x+y=Nx + y = N (定数)と表せる。
次に、1年後の鹿の分布を考える。
東エリアの鹿の数は、西エリアから1/3が移動してきて、東エリアから1/5が移動していくので、
x=x15x+13yx' = x - \frac{1}{5}x + \frac{1}{3}y
となる。同様に西エリアの鹿の数は、東エリアから1/5が移動してきて、西エリアから1/3が移動していくので、
y=y+15x13yy' = y + \frac{1}{5}x - \frac{1}{3}y
となる。
長期間後の鹿の分布は、xx'xx, yy'yyが等しくなる状態である。
すなわち、
x=x15x+13yx = x - \frac{1}{5}x + \frac{1}{3}y
y=y+15x13yy = y + \frac{1}{5}x - \frac{1}{3}y
が成り立つ。
この式を整理すると、
0=15x+13y0 = -\frac{1}{5}x + \frac{1}{3}y
となる。したがって、
15x=13y\frac{1}{5}x = \frac{1}{3}y
3x=5y3x = 5y
x=53yx = \frac{5}{3}y
また、x+y=Nx+y = Nなので、
53y+y=N\frac{5}{3}y + y = N
83y=N\frac{8}{3}y = N
y=38Ny = \frac{3}{8}N
そして、x=Nyx = N - yなので、
x=N38N=58Nx = N - \frac{3}{8}N = \frac{5}{8}N

3. 最終的な答え

長期間後、東エリアの鹿の数は全体の5/8、西エリアの鹿の数は全体の3/8となる。
東エリア: 58N\frac{5}{8}N
西エリア: 38N\frac{3}{8}N

「代数学」の関連問題

与えられた問題は、総和記号 $\sum$ を用いて表された数列の和を求める問題です。具体的には、$\sum_{k=2}^{14} (k-1)$ の値を計算します。

数列総和等差数列シグマ
2025/6/22

与えられた2つの命題の対偶を求める問題です。 (1) $x = 6 \Rightarrow x^2 = 36$ (2) $n$は4の倍数 $ \Rightarrow n$は2の倍数

命題対偶論理
2025/6/22

与えられた条件が、別の条件を満たすための十分条件、必要条件、必要十分条件のいずれであるかを判断する問題です。具体的には、以下の4つの問いに答えます。 (1) $x=4$ は $x^2 = 16$ であ...

論理条件必要十分条件不等式方程式
2025/6/22

与えられた条件の否定を求め、空欄を埋める問題です。具体的には、 (1) $x > 1$ の否定 (2) $x \le -2$ の否定 (3) 実数 $n$ は無理数である、の否定 (4) 自然数 $n...

論理否定不等式数の範囲
2025/6/22

$(a^{-\frac{3}{2}}b^{\frac{2}{5}})^{\frac{1}{4}}$ を計算し、選択肢の中から正しいものを選ぶ問題。ただし、$a, b$ は正の実数。

指数計算対数対数の性質
2025/6/22

与えられた命題が真であるか偽であるかを判断し、偽の場合は反例を答える問題です。 (1) $x = -2 \Rightarrow 3x = -6$ (2) $3x = -6 \Rightarrow x ...

命題論理条件文真偽反例
2025/6/22

$a$ を定数とする。関数 $f(x) = x^2 - 4ax + 4a$ ($0 \le x \le 2$)について、次の問いに答えよ。 (1) 最小値とそのときの $x$ の値を求めよ。 (2) ...

二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/6/22

集合Aと集合Bが与えられたとき、それぞれの問題について、$A \cap B$ (AとBの共通部分)と $A \cup B$ (AとBの和集合)を求める問題です。

集合集合演算共通部分和集合
2025/6/22

自然公園が川によって東西のエリアに分かれており、鹿が生息している。毎年、東エリアの鹿の1/5が西エリアに移動し、西エリアの鹿の1/3が東エリアに移動する。長期間が経過した後、鹿の分布がどのようになるか...

線形代数連立方程式定常状態
2025/6/22

二次正方行列 $A$ の固有値を $\lambda_1, \lambda_2$ とする。以下の命題をケーリー・ハミルトンの定理 $A^2 - (tr A)A + (det A)I = O$ を用いて証...

線形代数行列固有値固有ベクトルケーリー・ハミルトンの定理対角化
2025/6/22