三角形ABCがあり、辺ABを1:2に内分する点をM、辺BCを3:2に内分する点をNとする。線分ANとCMの交点をOとし、直線BOと辺ACの交点をPとする。三角形AOPの面積が1のとき、三角形ABCの面積Sを求めよ。

幾何学三角形面積比チェバの定理メネラウスの定理内分交点
2025/6/22

1. 問題の内容

三角形ABCがあり、辺ABを1:2に内分する点をM、辺BCを3:2に内分する点をNとする。線分ANとCMの交点をOとし、直線BOと辺ACの交点をPとする。三角形AOPの面積が1のとき、三角形ABCの面積Sを求めよ。

2. 解き方の手順

この問題は、チェバの定理とメネラウスの定理、および面積比の知識を使って解くことができます。
ステップ1: チェバの定理の適用
三角形ABCに対して、点M, N, Pがそれぞれ辺AB, BC, CA上にあり、3直線AN, CM, BPが1点Oで交わっているので、チェバの定理が成り立ちます。
AMMBBNNCCPPA=1\frac{AM}{MB} \cdot \frac{BN}{NC} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
問題文より、AM:MB=1:2AM:MB = 1:2BN:NC=3:2BN:NC = 3:2 なので、
1232CPPA=1\frac{1}{2} \cdot \frac{3}{2} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
34CPPA=1\frac{3}{4} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
CPPA=43\frac{CP}{PA} = \frac{4}{3}
したがって、AP:PC=3:4AP:PC = 3:4 となります。
ステップ2: メネラウスの定理の適用
三角形ACPに対して、直線BOが辺AC, CP, PAとそれぞれ点P, O, Bで交わるので、メネラウスの定理が成り立ちます。ただし、今回は、線分BOが三角形ACPの外側の辺と交わる場合であることに注意してください。
AOONNBBCCPPA=1\frac{AO}{ON} \cdot \frac{NB}{BC} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
問題文より、BN:NC=3:2BN:NC = 3:2なので、BC:BN=5:3BC:BN=5:3となり、NB:BC=3:5NB:BC = 3:5
AOON5347=1\frac{AO}{ON} \cdot \frac{5}{3} \cdot \frac{4}{7} = 1
この式の導出について補足します。
AOONBCBNCPPA=1\frac{AO}{ON} \cdot \frac{BC}{BN} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
AOONBNBCCPPA=1\frac{AO}{ON} \cdot \frac{BN}{BC} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
NBBC=25\frac{NB}{BC} = \frac{2}{5}
CPPA=43\frac{CP}{PA} = \frac{4}{3}ではないことに注意!
AP:AC=3:7AP:AC=3:7 より PC:AC=4:7PC:AC=4:7
よってCP:AP=4:3CP:AP = 4:3
AOONBCNBBCBNPCAP=1\frac{AO}{ON} \cdot \frac{BC}{NB} \cdot \frac{BC}{BN} \cdot \frac{PC}{AP} = 1
AOON5243=1\frac{AO}{ON} \cdot \frac{5}{2} \cdot \frac{4}{3} = 1
よって、
AOON=620=310\frac{AO}{ON} = \frac{6}{20}=\frac{3}{10}
AOON5243=1\frac{AO}{ON} \cdot \frac{5}{2} \cdot \frac{4}{3} = 1
AOON=310\frac{AO}{ON} = \frac{3}{10}
したがって、AO:ON=3:10AO:ON = 3:10となります。
ステップ3: 面積比の計算
三角形AOPの面積が1なので、三角形AONの面積は 133\frac{13}{3}となります。
三角形CONの面積をxとすると、三角形AOCと三角形BOCの面積比はAM:MBより1:2
三角形AOCの面積は310x\frac{3}{10}x
よって三角形BOCの面積は610x\frac{6}{10}x
三角形BONは35\frac{3}{5}なのでxx
よって310x+1=313\frac{3}{10}x+1=\frac{3}{13}
x=1
AOP=1\triangle AOP = 1より
AON=313\triangle AON= \frac{3}{13}
ACN=S25\triangle ACN=S\cdot \frac{2}{5}
ACN=207\triangle ACN=\frac{20}{7}
よってS=35/2=17.5
ステップ4:全体の面積
AOP=1\triangle AOP=1より
AOC=AOAN×SANC\triangle AOC= \frac{AO}{AN}\times S_{ANC}
APACAOP\frac{AP}{AC}\triangle AOP
最終的な答え
三角形ABCの面積は37x\frac{3}{7}x
三角形AOC面積=7
SAOC=APAC=37S_{AOC}=\frac{AP}{AC}=\frac{3}{7}
よってS=APACxS=\frac{AP}{AC}x
S=37×7317.5S = \frac{3}{7} \times \frac{7}{3}17.5

3. 最終的な答え

352\frac{35}{2}

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