公比が実数である等比数列 $\{a_n\}$ が、$a_2 = 10$、$a_5 = 80$ を満たしている。 (1) 数列 $\{a_n\}$ の一般項 $a_n$ を求めよ。 (2) $a_1 + a_2 + a_3 + \dots + a_n$ を $n$ の式で表せ。 (3) $a_3 + a_6 + a_9 + \dots + a_{3n}$ を $n$ の式で表せ。

代数学数列等比数列一般項和の公式
2025/6/22

1. 問題の内容

公比が実数である等比数列 {an}\{a_n\} が、a2=10a_2 = 10a5=80a_5 = 80 を満たしている。
(1) 数列 {an}\{a_n\} の一般項 ana_n を求めよ。
(2) a1+a2+a3++ana_1 + a_2 + a_3 + \dots + a_nnn の式で表せ。
(3) a3+a6+a9++a3na_3 + a_6 + a_9 + \dots + a_{3n}nn の式で表せ。

2. 解き方の手順

(1) 等比数列の一般項を an=arn1a_n = ar^{n-1} とする。ここで、aa は初項、rr は公比である。
a2=ar=10a_2 = ar = 10
a5=ar4=80a_5 = ar^4 = 80
これらの式より、ar4ar=8010\frac{ar^4}{ar} = \frac{80}{10}
r3=8r^3 = 8
r=2r = 2 (公比が実数であるため)
ar=10ar = 10r=2r = 2 を代入して、2a=102a = 10 より a=5a = 5
よって、一般項は an=52n1a_n = 5 \cdot 2^{n-1}
(2) 等比数列の和の公式 Sn=a(rn1)r1S_n = \frac{a(r^n - 1)}{r - 1} を用いる。
a1=5a_1 = 5, r=2r = 2 であるから、
a1+a2++an=5(2n1)21=5(2n1)a_1 + a_2 + \dots + a_n = \frac{5(2^n - 1)}{2 - 1} = 5(2^n - 1)
(3) a3,a6,a9,,a3na_3, a_6, a_9, \dots, a_{3n} は、初項 a3=ar2=522=20a_3 = ar^2 = 5 \cdot 2^2 = 20、公比 r3=23=8r^3 = 2^3 = 8 の等比数列である。項数は nn であるから、その和は
S=20(8n1)81=20(8n1)7S = \frac{20(8^n - 1)}{8 - 1} = \frac{20(8^n - 1)}{7}

3. 最終的な答え

(1) an=52n1a_n = 5 \cdot 2^{n-1}
(2) a1+a2+a3++an=5(2n1)a_1 + a_2 + a_3 + \dots + a_n = 5(2^n - 1)
(3) a3+a6+a9++a3n=20(8n1)7a_3 + a_6 + a_9 + \dots + a_{3n} = \frac{20(8^n - 1)}{7}

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