与えられた2次関数の最大値と最小値を、指定された定義域内で求めよ。 (1) $y = 2(x+1)(x-4), \quad -1 \le x \le 4$ (2) $y = -2x^2 + x, \quad x \ge -1$

代数学二次関数最大値最小値平方完成定義域
2025/6/22

1. 問題の内容

与えられた2次関数の最大値と最小値を、指定された定義域内で求めよ。
(1) y=2(x+1)(x4),1x4y = 2(x+1)(x-4), \quad -1 \le x \le 4
(2) y=2x2+x,x1y = -2x^2 + x, \quad x \ge -1

2. 解き方の手順

(1) y=2(x+1)(x4),1x4y = 2(x+1)(x-4), \quad -1 \le x \le 4
まず、関数を展開して標準形に変形します。
y=2(x23x4)=2x26x8=2(x23x)8y = 2(x^2 - 3x - 4) = 2x^2 - 6x - 8 = 2(x^2 - 3x) - 8
次に、x23xx^2 - 3x を平方完成します。
x23x=(x32)2(32)2=(x32)294x^2 - 3x = (x - \frac{3}{2})^2 - (\frac{3}{2})^2 = (x - \frac{3}{2})^2 - \frac{9}{4}
これを代入すると、
y=2((x32)294)8=2(x32)2928=2(x32)2252y = 2((x - \frac{3}{2})^2 - \frac{9}{4}) - 8 = 2(x - \frac{3}{2})^2 - \frac{9}{2} - 8 = 2(x - \frac{3}{2})^2 - \frac{25}{2}
したがって、頂点は(32,252)(\frac{3}{2}, -\frac{25}{2})。定義域は1x4-1 \le x \le 4
x=32x = \frac{3}{2}のとき、最小値y=252y = -\frac{25}{2}
次に、定義域の両端での値を計算します。
x=1x = -1のとき、y=2(1+1)(14)=0y = 2(-1+1)(-1-4) = 0
x=4x = 4のとき、y=2(4+1)(44)=0y = 2(4+1)(4-4) = 0
よって、最大値は0 (x=1,4x = -1, 4のとき)。最小値は252-\frac{25}{2} (x=32x = \frac{3}{2}のとき)。
(2) y=2x2+x,x1y = -2x^2 + x, \quad x \ge -1
関数を平方完成します。
y=2(x212x)=2((x14)2116)=2(x14)2+18y = -2(x^2 - \frac{1}{2}x) = -2((x - \frac{1}{4})^2 - \frac{1}{16}) = -2(x - \frac{1}{4})^2 + \frac{1}{8}
したがって、頂点は(14,18)(\frac{1}{4}, \frac{1}{8})。定義域はx1x \ge -1
x=14x = \frac{1}{4}のとき、最大値y=18y = \frac{1}{8}
次に、x=1x = -1のときの値を計算します。
y=2(1)2+(1)=21=3y = -2(-1)^2 + (-1) = -2 - 1 = -3
xxが増加すると、yy14\frac{1}{4}まで増加し、その後減少します。
x1x \ge -1の範囲で、yyは最大値18\frac{1}{8}を持ち、xxが増加するにつれて減少するため、最小値は存在しません。

3. 最終的な答え

(1) 最大値: 0 (x=1,4x=-1, 4のとき), 最小値: 252-\frac{25}{2} (x=32x=\frac{3}{2}のとき)
(2) 最大値: 18\frac{1}{8} (x=14x=\frac{1}{4}のとき), 最小値: なし

「代数学」の関連問題

次の4つの2次関数のグラフを描け。 (1) $y = x^2 - 1$ (2) $y = (x - 1)^2$ (3) $y = (x - 3)^2 + 2$ (4) $y = (x + 1)^2 -...

二次関数グラフ放物線頂点平行移動
2025/6/22

問題は、与えられた関数 $f(x)$ と $g(x)$ に対して、指定された入力値に対する関数の値を求める問題です。具体的には、 (1) $f(x) = -3x + 2$ について、$f(2)$、$f...

関数関数の値一次関数二次関数
2025/6/22

与えられた問題は、総和記号 $\sum$ を用いて表された数列の和を求める問題です。具体的には、$\sum_{k=2}^{14} (k-1)$ の値を計算します。

数列総和等差数列シグマ
2025/6/22

与えられた2つの命題の対偶を求める問題です。 (1) $x = 6 \Rightarrow x^2 = 36$ (2) $n$は4の倍数 $ \Rightarrow n$は2の倍数

命題対偶論理
2025/6/22

与えられた条件が、別の条件を満たすための十分条件、必要条件、必要十分条件のいずれであるかを判断する問題です。具体的には、以下の4つの問いに答えます。 (1) $x=4$ は $x^2 = 16$ であ...

論理条件必要十分条件不等式方程式
2025/6/22

与えられた条件の否定を求め、空欄を埋める問題です。具体的には、 (1) $x > 1$ の否定 (2) $x \le -2$ の否定 (3) 実数 $n$ は無理数である、の否定 (4) 自然数 $n...

論理否定不等式数の範囲
2025/6/22

$(a^{-\frac{3}{2}}b^{\frac{2}{5}})^{\frac{1}{4}}$ を計算し、選択肢の中から正しいものを選ぶ問題。ただし、$a, b$ は正の実数。

指数計算対数対数の性質
2025/6/22

与えられた命題が真であるか偽であるかを判断し、偽の場合は反例を答える問題です。 (1) $x = -2 \Rightarrow 3x = -6$ (2) $3x = -6 \Rightarrow x ...

命題論理条件文真偽反例
2025/6/22

$a$ を定数とする。関数 $f(x) = x^2 - 4ax + 4a$ ($0 \le x \le 2$)について、次の問いに答えよ。 (1) 最小値とそのときの $x$ の値を求めよ。 (2) ...

二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/6/22

集合Aと集合Bが与えられたとき、それぞれの問題について、$A \cap B$ (AとBの共通部分)と $A \cup B$ (AとBの和集合)を求める問題です。

集合集合演算共通部分和集合
2025/6/22