1枚の硬貨を6回続けて投げるとき、表がちょうど5回出る確率を求めよ。

確率論・統計学確率二項分布組み合わせ
2025/3/29

1. 問題の内容

1枚の硬貨を6回続けて投げるとき、表がちょうど5回出る確率を求めよ。

2. 解き方の手順

この問題は二項確率の問題として解くことができます。硬貨を投げる試行は独立であり、各試行における表の出る確率は p=12p = \frac{1}{2}、裏の出る確率は q=1p=12q = 1-p = \frac{1}{2} です。6回の試行で表がちょうど5回出る確率は、二項分布の確率質量関数を用いて計算できます。
二項分布の確率質量関数は次の式で表されます。
P(X=k)=nCkpk(1p)nkP(X=k) = {}_n C_k \cdot p^k \cdot (1-p)^{n-k}
ここで、
* nn は試行回数(この場合は6回)
* kk は成功回数(この場合は5回)
* pp は1回の試行で成功する確率(この場合は表が出る確率 12\frac{1}{2}
* nCk{}_n C_k は二項係数で、nn 個から kk 個を選ぶ組み合わせの数
したがって、表がちょうど5回出る確率は、
P(X=5)=6C5(12)5(12)65P(X=5) = {}_6 C_5 \cdot (\frac{1}{2})^5 \cdot (\frac{1}{2})^{6-5}
6C5{}_6 C_5 を計算します。
6C5=6!5!(65)!=6!5!1!=6×5×4×3×2×1(5×4×3×2×1)(1)=6{}_6 C_5 = \frac{6!}{5!(6-5)!} = \frac{6!}{5!1!} = \frac{6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{(5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1)(1)} = 6
したがって、求める確率は、
P(X=5)=6(12)5(12)1=6(12)6=6164=664=332P(X=5) = 6 \cdot (\frac{1}{2})^5 \cdot (\frac{1}{2})^1 = 6 \cdot (\frac{1}{2})^6 = 6 \cdot \frac{1}{64} = \frac{6}{64} = \frac{3}{32}

3. 最終的な答え

332\frac{3}{32}

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