コインを1枚投げる試行を考え、標本空間を $U = \{H, T\}$ とする。確率変数 $Y$ を、コインの表(H)が出たら1、裏(T)が出たら-1と定める。$Y$ の累積分布関数を $F_Y(x)$ とするとき、$F_Y(0)$ の値を求め、既約分数で答えよ。

確率論・統計学確率確率変数累積分布関数
2025/7/2

1. 問題の内容

コインを1枚投げる試行を考え、標本空間を U={H,T}U = \{H, T\} とする。確率変数 YY を、コインの表(H)が出たら1、裏(T)が出たら-1と定める。YY の累積分布関数を FY(x)F_Y(x) とするとき、FY(0)F_Y(0) の値を求め、既約分数で答えよ。

2. 解き方の手順

累積分布関数 FY(x)F_Y(x) は、YxY \le x となる確率を表します。つまり、
FY(x)=P(Yx)F_Y(x) = P(Y \le x)
です。今回、x=0x=0 のとき、FY(0)=P(Y0)F_Y(0) = P(Y \le 0) となります。
YY は1または-1の値しか取らないので、Y0Y \le 0 となるのは、Y=1Y = -1 のときのみです。
Y=1Y = -1 となるのはコインの裏(T)が出たときなので、その確率は 12\frac{1}{2} です。
したがって、FY(0)=P(Y0)=P(Y=1)=12F_Y(0) = P(Y \le 0) = P(Y = -1) = \frac{1}{2} です。

3. 最終的な答え

FY(0)=12F_Y(0) = \frac{1}{2}
(1) = 1
(2) = 2

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